強豪Y氏定先局(過激なほどの積極さ)

  久し振りの幽玄の間指導碁最強Y氏。予想しない過激手が多く緊張感大の一局。

  先ず私が的中した手、かなり驚いた手、考えが読めず緊張した手を画像で。

黒番:次の手はやはりY氏。私の予想的中

  ここは的中しました。右下白▲ノビに・・・穏やかな手を打つ方ではない。

戦闘開始からの過激ツケ第一弾

意図不明だったツケ(検討で理由伺いました)

驚きのガリ(ヨミの深さあればこそ)

       後半の勝負所分岐点から始めます。私の案を伝えたい。

黒六子捨てて右上白の攻めで勝負する図

      実戦は下の黒六子を助け勝負を挑まれましたそれも難しいのですが

      心配したのは黒1と封鎖し下の黒六子捨てる案。白にかなりの実利を

      与えますが右辺黒7に回る。右上白数子の攻めに賭けるのです。

      左辺コウに勝ったこともあり全体の白地はかなり多く左上隅黒にも

      補強必要なので大変な形勢ですが頑張れば勝負になったと思います。

序盤

        左下:黒3~黒9で白が手を抜く実戦例は多い。黒は29と

        切って戦うか、黒30とアテて白29隅34と実利で打つかを

        選べます。実戦は黒29切り。右下に勢力あるので当然です。

        左上:白10~黒15まであまり経験ないが互角でしょう。

        右下:白16目外しに黒17カタは令和で立派な手段と認知。

        少々白実利与えるけど簡明なワカレになり戦いに役立つ。

 

        ◆黒37、白38の交換は後に黒47が必要になるので打たずが

        普通だが下辺で白を治まりにくくする効果あり善悪微妙。

        黒45は白46と代わり中へ影響し普通は疑問に見える。ただ

        うまく利用すれば良い手に変身するかも。今後の展開次第。

黒決断の出から勢いの展開

         白3は隙あるが形と判断。まさか来ないと思った黒4出!

         白一子を裂いた利得左の黒弱体化の損の比較です。シノギ

         サバキ不得手な方は怖いはず。Y氏は自信あるのです。

         左上▲が活躍しそうな雰囲気で私の気分は良かった。      

継がせる案:黒良いかは微妙

        気になった手は黒1ケイマ。「次に黒aと打ちますよ。」です。

        対応難しいので考慮時間取ったと思います。一例として・・・

    封鎖すれば黒打てそう白2・4で別法ありそうだが)

        ケイマの突き出しなので気が差すが白2、黒3を決めて

        白4か。対し黒5封鎖が最強手(Y氏打ちそう)です。

        白6急所迫るけど黒7が力強い対応。白×は黒a返し技

        あり手が出せない。白治まるが左辺を黒イ、白ロと策動

        してくるはず。なお白6で中分断は勇猛だがかなり怖い。

穏便図

         下を突き抜いて得したのだから穏やかな黒1と予想。

         白2と戻す相場なので黒3と飛び越す。これが相場の

         進行だと思うがY氏物足りなく感じたそう。黒aツケは

         黒bとツケるためとの感想でした。即黒bだと・・・

   即ツケは白に反撃あり(実戦はその為の準備)

       準備せず黒1ツケは白2、4から6と戻すかもしれない。×断点が

       二つ生じます。黒の打つ手が難しそうですね。

       ◆今さら左辺ツケ黒a相手せず白×を切るでしょう。

     左辺は白有利なコウに(黒コウ立てが少ない)

        じっくり検討し白2が 最善と信じました。実戦は黒3~

        黒11と進み、白12と好形で整え満足いく進行です。黒13、

        15は勝負手でコウになったが黒にあまり良いコウ立てが

        ない碁形なのは辛かった。黒7が岐路。別案は

 最強とは真逆切り替え案(参考に)

        軟弱ですが黒1カケツギ(ブログ作成中に浮かんだ手)です。

        白2ワリコミで黒×六子取られますが黒5と別のステージへ。

        左上の白への攻めで勝負するのです。左下黒イ、白ロも絶対

        先手になる。▲分断し儲けたのでこれで手を打つのも有力でした。

        ◎ただこの図はY氏の棋風ではないですね。本局は本能に忠実で

        打たれたと察します。お疲れ様でした。また次回。