15日午後のV氏二子局。本局は左辺攻防が全てでした。
対局後に体が熱を帯びていて扇風機で覚ますほど。先ず画像を。
私の黒予想は二つ。そのうちの一つを打たれました。戦闘派のV氏らしい手ですが
白からコウの可能性も消した手。指導碁三子以上の方は即ピント来るはず。
打たれたのは隅1.早い段階で二線ですがここは白の
眼形に関し要点。また別の手段も防ぐ効果もあります。
ただし強い黒からさらに手をかけているとも言える。
この手をめぐる双方の思惑・攻防が始まります。白2~
白8まで実戦。急所に白石。黒の手が止まりました。
ブログ作成時に浮かんだ打ち方。左下隅を犠牲にしますが
黒9のぶった切りに賭ける。振り変わりになりそう。
検討で黒ワリコミあったかもと伝えたので検証しました。
白2~6と一子取りそう。黒7は絶対手。ここで白aと
コウを仕掛けるのは黒b抜きでコウ立て皆無で無理。
黒良いのかというと・・・白は梅鉢選びます。
白1ツギが可。黒2が相場でシチョウに取れば良しと
言いたいけど白3、5と連絡します。一段落です。すると
左下黒薄いのに気づく。黒6補強、白7カカリと進みそう。
左上黒×が働いている感じしない。地に辛く私は白持ち。
左下白打ち込みに素直なら黒1トビ。部分的に白はやり
過ぎか。両ガカリも考えるが狙いの左上隅敢行したかも。
白2です。黒3に白4はコウにする筋。黒5~白8と進み
黒1コウ取りに白2がコウ立て。対し黒受けると白は
コウを取り返します。黒がどこにコウ立てしても抜く。
よって黒3は黒aと解消。白b突き抜きとなるでしょう。
続いて右下白cか。左上のコウに負けた白の損はかなり。
この振り変わりは黒良しだと思います。黒1ありました。
黒1(a)ツケは意外。普通は序盤で一子ポン抜かし
連絡するのは良くないが定説だから。しかし黒7と
され次の白の手が難しい。白aは黒×で却下。白bは
隅の黒にも断点あり悩ましいだろうと思ったらV氏
決断の黒1、3、5。白6まで下辺厚くして損ですが
次の黒7、9豪分断で取り戻せるとの判断。白10はカケ
ツギと比べ断点残るけど左上白へ応援。しかし黒11、13
最強追及が厳しい。V氏の真骨頂です。
白14、16に黒イなら実利、黒ロなら厚み。選ばれたのは
黒1、3厚み選択。白を生かす方針良いと思います。
白4と生きたとき黒5切り。これが勇み足で失着。
コウにして左辺ツギをコウ立てにとの意図でしたが
白6切りがカウンター。上から取れず痺れています。
先に黒1ツギが正解。白2受けとなる。何でもない交換
ですが前図の白切りに上からアテられるのが大きい。そして
中の×断点は後の楽しみと白模様削減に向かう。お勧めは
黒3裏ガカリ。白4なら黒5、7と胡坐かきかます。
V氏の今後の課題はこのようなあっさり感。確定地多い時は
戦闘休憩し地で相手に圧を与える。白は×を守る余裕ない。
実戦はコウ争いになり黒が左上に黒1コウ立て。白は
中のコウを白2と連打。これは左上を白を捨てる決断。
次にミスされたが黒3なら白を仕留めていました。
白4~8で隅は取られるけど黒13まで※次に白14と
模様へ芯を入れたでしょう。振り変わりで得た黒の
確定地左一帯は約50目。これからが勝負になりそう。
※黒13手入れは味良いけど損。正しくは黒(1の十六)
◎V氏が戦闘力さらにUPし、地でも圧力かける力が身に
つくと本当に脅威。次回も楽しみにしています。