冨士原氏三子局序盤

     浦安碁会から一週間後の下じょ会と連続での冨士原さん感謝です。

     本局は序盤の考え方・方向が大きなポイントでした。先ず画像を。

序盤・右下に注目。黒番で最適手段は

        隅を白がハネたところ。お手本でなく応用が正解。

黒26オサエ良し。次の推奨手段必見

        金納さんからも聞いたが最近の冨士原さんは力ついてきて

        います。危うく潰されそうになった内容も多い。

        上側一帯は穏やかな立ち上がり。下の白23打ち込み、黒24

        ハサミで戦いに。白25三々に黒26受けは良。ガリだと

        白ノゾキから白23を連絡されあまそう。白29切りに・・・

 ツギからからハネ・有力な場合多い。

        定石書に不可と載っているかもしれないが黒1が正解。

        白2で隅は損ですが黒3ハネが良いときに使用します。

        白4の真面目受けなら黒5と一子味良く捕獲し成功。

白動けば断点強調し攻勢へ

        ハネに白1で断点誤魔化し白3~7と頑張ってきたら

        黒8マゲが力強い。白9と応じたら黒10、12オシに

        利かないといけないが黒14カケが痛烈。

        たとえ生きてもモガキ損するなら黒打てます。 

実戦:穏便型からの攻めは効果薄い

        右下は隅を取る基本定石を採用。黒安定だが右辺▲も

        相当強化されています。なので白1に黒2は疑問

        白3から7の進行となり左一帯が出遅れ。

        逆に白2と封鎖されても隅の黒に響かない箇所。   

穏便箇所は切り上げが上策

        トビマガリ黒1大きい。白2には黒●も白▲も生き石なので

        無視し新天地へ。黒3打ち込み良さそう。白4と戦うなら

        黒5、7と競って行く。黒1待ち伏せし良い感じですね。

『ハネたら戻り』大急所

        ここが本局一番の要点箇所。黒ハネ、白ノビとなったとき

        黒1戻しが大切な一手でした。何か補強が必要で白2なら

        今度は黒3と消す感じです。白4に黒5トビで前の黒aも

        働き、楊様も深くなってきます。なお黒bが次の楽しみ。

ボウシから低位に

        中央白が消した場面。実戦は攻めを選んだが下の白が

        厚く(下辺白フクラミに断点多く黒困る)効果があまり

        期待出来そうもない。そこで下地案。右辺黒ボウシを

        無視されているので黒1とツケる。白2、4の普通

        対応なら黒5、7でペチャンコにして形を整えます。

        もう白10は決め時だが黒11で厚く嬉しい。黒aも楽しみ。

        中の白消しに反応せず勝手にすれば』は有力です。

右上の狙い(参考に)

        右辺ツケに白2~6だと取られますが中厚くなる。そこで

        右上隅の白手抜かり咎めましょう。黒9、11です。白12、

        白14抜きで中は破れるけど気にせず黒19まで白二子を頂く。

        二眼無いので白20~24と進出するが黒25ぴったりの絡み。

        白にとって黒bは脅威。もし白bなら黒は厚いので平気です。

        ◎二週連続有難うございました。方向や強さ判断は大事。

        次は適した箇所での【戦闘力発揮局】を。期待しています。