下じょ会三面打ち 関場氏互先局序盤

 しんや会』の方針でもありますがこれからは指導碁の手合い割りは自由とします。

  隣の受ける方や強い方が何子だから自分は・・・など不要です。一例として

     普段六子の方が三子で受けること可能。コミは希望あればどうぞ。無くても可。

  逆に六段三子の方が五子を依頼されても良いです。よろしくお願いします。

 

   その第一号が関場さんです。今年の下地会大会のとき10段として初出場して

   頂き,長南さんとの決勝は熱戦局。下地会入会のきっかけになりました。

   私とは先の手合いで毎局好勝負ですが互先局を希望。「不遜なので不可返答

   もちろん結構です。」とのこと。熟慮し・・・了解することにしました。

   よって例えば長年二子の方が『先』で教えて欲しいと依頼されてもOKです。

  「先生が黒で私が白、」う~ん。黒白両方持つのは流石にパニックになりそう。

   今までの指導碁のシステムのほうが楽ですが新しい何か、有益さ期待します。

              (●^o^●)以上長くなりましたが解説開始します。

黒今一つの立ち上がり

        黒15までAI形勢グラフは白57%黒43% 何があったか。

AI示した図

        ▲の心は黒1ハネとのこと。確かにそうですし普段の

        関場さんなら打ちそう。白2の予定でしたが黒3ハネ!

        白切り心配ですが・・・最善尽くせば黒打てる(次図)

        AI示すは白4白8シマリまで。少し白持ち。

鼻ヅケ黒11)打てることが条件

         黒1に白2と切られたら黒3、5と頑張る。白8に

         黒9をキカシて黒11鼻ヅケが打てるかですね。

         黒17まで態勢盛り返せば切られても十分黒打てます。    

対局者は拘るAIは気にするなと

        白1の点は要点に見えました。ただ黒1なら白ノビで

        不満ないのは確か。白1は3の切り含むので黒手抜き

        しにくいと対局者双方一致。でもAIは気にするな黒2急げ。

        ◆白3切りにはどう対処するのか。卓見図は次に。

 左下ばかりは遅れますよ(納得)

        黒1ヒキを示しました。白2には黒3、白4。軽く応じ

        左上黒5へ。×も▲も大事でなく捨てて良いのです。

柔らかい発想

       aの点は力みと判断し左上白1シマリを急げとのこと。

       勢力点黒2トビ許すと昭和碁会で学んだものは素晴らしき

       箇所を相手に譲ったとの感覚あります。でも実利白3で応え

       あまり不満ないですね。黒トビは将来輝くかどうか。ただ

       この図だと×三々はイ・ロの星の方が合っている感じはします。 

白1やり過ぎ白48%黒51%

        白1。切りなら捨てて重くし攻めるが意図。一面対局なら

        もう少しは時間かけ検討したはず。当然ですが黒2ノビ。

        この瞬間、白優勢値大幅減。

この二線は攻めに繋がらないので悪い

       意地で白7まで拘ったが助けるための二線活動。暗いです。

       次に黒aと付き合ったがAIは左上黒A示す。関場さんも

       拘ります。ぱっとこの局面見たら左下は一段落ですね。

       人間同士だと石の顔を立てるなど意地張ってしまうことあり。

拘り合いの結果・白58%黒42%

        黒3オサエの感触良しと見た黒1は拘り。白4ハネとなり

        白が良くなりました。白10は11ツケもあったようです。

         「そろそろ部分拘りは捨てよう」と本来私が相手を良き

        新天地へ導くべきですが・・・次図はAI提示した図。   

感服の転身図 (序盤・完)

       真摯に見つめれば黒▲一団強いと誰でもわかる。黒イ・ロ

       効果で黒ハのサガリ利きもありますから。ならば×の点には

       拘る必要なし。白1ヒラキです。一例として黒2ツメなら

       白3トビとのこと。力抜く発想本当に感服です。なおこの図    

       白58%黒42%くらいの表示でした。

       取りあえずここまで。序盤だけでもいろいろ勉強になりました。

       この後の展開もそのうち紹介しますのでお楽しみに。