浦安碁会・長南氏会心局

   浦安碁会に久しぶりの長南さん。宮島さんがお休みだったのは残念でしたが

   笹田さんとの真剣対局も実現し充実の碁会に。終了したときの長南氏第一声は           『会心の一局で満足』という感じと記憶。連敗を自分らしさ出して阻止した

     満足感に浸って嬉しそうでした。振り返ってみます。先ず画像を。

勝利数手前:「どっちをポン抜こうかな」

意欲的なカタ

   この碁形でカタされたのは初。白の注文は三々でした。良さそうな着想。

白一間バサミの希望は・・・

        黒6、8は今や普通。白9三間ヒラキは昭和手。白11も。

        黒は凡人はトビか三々か両ガカリを考えますね。でも

        別名『忍者』長南さんは私の予想しない手を放ちます。

 昭和定石を希望:ほぼ互角。私は白持ち

飛躍のカタ!

        「白イ。ロどちらでも良いですよ。」とのカタ。白ハを

         牽制する目的も含まれています。

上オシの予想図

         白2上オシ考えたが黒3とトブでしょう。フクラミ嫌う

         白4ノビには黒5と動きそう。良い勝負かもしれないが

         △弱く映りました。右上黒イ、白ロもキカシっぽい。

実戦:白は攻めで打つ方針へ

         白11下這いを選択。黒12トビに白13を調子と見ました。

         黒14はシチョウ良しなので頑張りたいところ以下勢い。

         黒は下辺を裂かれ形にしたのが利得。白は右下強くして

         黒12が変でしょうと主張しています。優劣微妙ですね。

         黒22に注目。黒イやロよりも中への応援兼ねています。

         黒14と白17で変化図はどうなるか。次に示します。

これは白満足・(黒軽くない)

         黒1オサエは好形ですが白2、黒3交換から白4と制す。

         右上白が弱い感じ無く白は実利に胸晴れそうです。

封鎖は前のカタが働きそう

         黒ワリツギに常識白1ノビ。黒2に白3オサエで

         打てる気したけど切らずに黒4が適切手。黒6まで

         外の白を厚くせずが意図白7カケツギは黒8が

         調子良いですね。実も食われ厚くない姿で白は嫌。

白の別法(実戦より中が厚い)

         実戦の黒ツケに深く考えなかったが外ハネ白1だったか。

         サバキ目指すなら黒3切り違いでしょう。白4とヒキ右上へ

         逃げてもらう。白6、黒7が相場ですが実戦より碁が広い。

         白4で強硬策白5アテも面白そうです。外ハネが勝った感じ。

 攻め途切れ今一つの進行(黒ニンマリ)

        中央黒23と飛ばれたときに嫌な気がしました下の白18~ 

        白22が攻めの代償ですが黒19切りも入り味も良くない。

        中を厚くされ攻めが終了し白二子取りも残っていますね。

                ◆ここまでの折衝で白は勝ち味薄き碁にしてしまった 。

                              も少し白の反省をしたいです。白8では・・・ 

            私は持っていなので推測ですがAIだと下の黒▲との間を

            無理やり分断しないと思います。白1コスミで中を厚くして

         黒2連絡どうぞと。そして次のステージに向かう。白3に

         黒4は相場。黒三々へ白5、7です。後は黒の出方次第。

         下は完璧連絡ではない点が楽しみ。感情的な実戦と比較を。

【訂正】 正しい手順

          前の中央黒手順に誤りがありました。アテでなく

          黒1ノビが本当の実戦です。以下白18までは実戦。

長南氏想定通りの進行

        左上は黒14まで前も同じ図になった記憶あり。部分的に

        互角ですが左一帯が中の黒トビと相まって黒大模様化へ。

        軽く消そうと白15カタツキですが黒16と背後から迫る。

        良き着想です。ここから黒の希望・意のままに進行していく。

        白21黒22ツケがタイムリー。モタレ攻めで下の白も薄く

        なっていきます。白29ハネに黒30は連絡含み冷静ですね。

        まさに長南さんペース。私は右の黒一団何とか狙えないかと

        模索していたが黒aも邪魔でしょせん無理構想。    

黒の意図かわすなど何か工夫すべき

         黒が背後から迫ったのは白を重くする意図。ならば

         上オシ白1が拒否する手。黒4、6と地を稼ぐのでは

         本来の目的はっきりしないはず。この図は息長い。

         黒4で工夫すると思うけど白は上オシでした。

 駄目ばかり打つ白考え利用する黒

        ※黒4、白5の交換や黒6、8の手順、白9も正しい手順は

        違っているようです。申し訳ありません。(12/17日判明)

        白1は一線ハネを狙っているがバレバレで黒2。白3も

        黒一団を攻めると伝えているようなもの。黒8は白薄みを

        見ていますただ後悔した一手と後日伺いました。直ぐに

        黒aを決行すべきだったと。確かに白困っているようです。

        でも白は駄目ばかり。もう満足と14。憎たらしい冷静さで

        白イなら黒ロ、白は、黒二の早生き。白血圧上がった瞬間。   

実戦:会心ツケからの切り

  プロ的にはこの手順(似ているが微妙)

弱気は長引く

  白頑張り図:振り変わりの可能性(黒良し)

  終焉:(白イに黒ロまで黒中押し勝

        ◎参りました。右側でのサバキが成功してからは紛れなく

        会心勝利局だったと思います。17日下じょ会も

        一日お世話になりますがよろしくお願いします。