前回のY氏と同じく碁会所へ向かう時間にゲリラ豪雨電車ストップに遭われた
Oさん。それでも参加本当に有難うございます。これで二回目の指導碁。
前局の印象では先ず力充電タイプかと。黒16トビに
表れてます。良い手に見えました。AIに計ると・・・
黒△は攻防兼ねた手ですがAIは黒1ガッチリを示す。
昭和碁会で特に尊重された『旗を立てる』という補強手。
安定すれば左辺にも入りやすいとの意図。二番目候補は
右辺黒Aでした。検討で伝えた内容と同一致で安堵です。
プロ同士だと黒1グズミが良く選ばれます。回りのどの石も
楽させないが目的。キカシと見て白1の予定でした。ここで
人間的には黒6など分断を打ちそうだがAIは黒3を示す。
白4、6にここは終わりと左辺黒7打ち込み。「攻めるぞ」と
黒イにハサミした方はなかなか選べない図だが上の黒Aを左辺で
活かそうというもの。白△と連絡させても白石偏在で効率悪いと
見ることも出来る。私は「ふ~ん。なるほど」の感想。
この図は白8ボウシにどうサバく、シノグかが大事ですね。
数時間経過し再び検証するとAIは隅確保せずに
黒1を第一候補としていました。以下競り合いで
打てると。前図よりこの方が覇気感じます。
実戦O氏は右辺白ハネ出し牽制する中央手を打たれました。
私は良い手と感じたがAIは黒1を強調。白2、4の辛い
連絡を促し、早く左辺黒5へ転身せよです。正直に黒△と
守るのはぬるいそうです。右下▲がaにあれば別ですね。
実戦進行。左辺で黒10、12と凄い頑張りです。白13に
頑張り通すか上の黒一団補強するか・・・分岐点。
私と同じ黒1二間を示しましたが上の黒サガリを打たずが
良いと。それは黒3ハネの方がさらに厚い先手決めだから。
そしてこれも指摘した黒11での上辺治まりを推奨しています。
黒15まで満足いく安定形。その代わりに左辺は黒21まで
辛抱だが苦でないとのこと。本当に明るい。
検討でも黒1が無難との結論になったがAIも同意です。
左辺は白2(イ)から白8が悔しいが黒9抜きを選択。
白10アテでさらに悔しくなりそうだが黒11を見ていました。
白12、14となれば黒の悔しさ消え胸がすっとなりますね。
続いて黒15、17と補強しつつ助け出す。白イ、黒ロで終了。
盤全体俯瞰して見ればわかるが白地それほど無いですね。
◆前図と共通しているのは穏便で良いとのこと。
考えれば元々白の勢力圏ですから納得です。
◎お疲れ様でした。大変な状況下での参加本当に感謝です。
また次の機会を楽しみにしています。会心局期待。