研究会開始前からいらして下さり有難うございます。気迫溢れたコウ争い
本当にドキドキしました。では解説始めます。
上辺白ａと打ち仕事終えたところ。普通ヨセ勝負なら
追い抜けるかなと思っていたら佐々木さん黒１です。
白×三子を攻めて得を計る意図。直接逃げもあるが白２。
これは▲一団脅かしつつ白×と連絡が目的です。黒７に
白８と打ち、出方待ちました。豪か柔かの分岐点。
黒１とオスと白２に黒３切りは必然。白４～８まで。
三個ずつの取り合いですが後手では黒不満でしょう。
実戦は・・・豪のブツカリを採用されます。
「むっ来たか。」黒１ブツカリです。対策は白２、４。
切ると両アタリ。でも黒イ、白ロ、黒ハでは悲しい。
困ったかなと思ったら佐々木さんの眼光煌めいて・・・
白１、３と黒×抜くのは仕方ない。ここで右側にもう一手
手入れする可能性もありました。しかし白Ａ攻めにシノギが
あるか確証ないと打てない。黒４はＡ手入れが良かった。
白５～９まで再びコウ勃発。ゾンビのよう白ですね。
黒１コウ取りのときに驚きました。盤を俯瞰してみたが
どこにも良きコウ立てがない（ａ～ｃ利かない・ｄとｅも
黒〇に眼あり利かず）佐々木さんの碁は厚い碁なんです。
そこで左側へ白２コウ立てしたが１秒で黒３ポン！解消。
白４連打。果たして黒一団の生死、どうなるか。
黒１抜き、白２逃げと進む。左側だけでは二眼無さそう。
そこで黒３切り、白ａコウ取りとまたもやコウ開始。
黒は側コウを使いコウを争いました。白はコウ立てが
続かず中を抜いて妥協。黒１生きがコウの結果で一段落。
右中のコウに勝った黒の儲けは約25目、中の白がコウを
抜いた利得は約13目（ただ黒三子弱具合あるので18目
とみたい。よってコウ応酬佐々木さんの頑張り成功です。
先手は白。上辺白２とハネたときに即黒３とオサエたが
右上黒ａサルスベリ打てたと思います。白４で微細局面。
◎有難うございました。二局目も解説しますのでお待ちを。
大きなポイント一つ追加コメントします。左下隅を黒３と
手入れし上辺荒らされたが手抜き出来ました。黒１は大きい。
気になる白２ですが黒３～11まで。眼厚いです。
