加藤氏二局目の指導碁

    一局目が早く終局したことと受ける方が少なかったので加藤さんに二局も

     受けて頂きました。本当に有難うございます。先ず画像を。 

白番:右辺黒がツケた場面

穏やかな立ち上がり

        いつも過激ツケが多いので穏やかな出だしと感じました。

        黒14は左下白を攻めるほうが勝ると思いますがじっくりも

        一つの作戦ですね。左下治まりに白15ツケは私の定番。

落ち着いた黒11はAIと一致

        黒1は次に迫る手含むツメ。右上白4は黒ハネ手段消す

        渋い手。左上黒5拡大は積極的。白6カタ削減に黒7は

        少々正直者。白10は軽いと見たが軟弱。オサエるべき。

        黒11連絡はAIと一致。白だけ浮石になりました。

        白12トビに黒13は素直だが右下コスミツケ一本打ちたい。

        白14三々を繋がらせては地があまい感じ。でも分断狙いの

        黒19。白20はそれを牽制した高圧だが黒21と強気反発。

        ◆ここから切り結び戦いになりました。      

下地案ツメAIも同意見)

        には這いやオシが常識だがこの場合は例外対応したい。

        黒1迫り対応が適切。選ぶ理由ですが左側黒が強いから。

        二間+隅スベリ&ケイマもあるので白2が痛くない。

        以下想定例ですが右の黒強く感じますね。AIも同意見。     

実戦進行・ここが肝要な場面

        白1~3対応は白1一子取らせ黒に大人しくなれとの希望。

        しかし後半になると反骨心出すのが加藤さん。黒6、8が

        その表れ。右下白への狙い見ています。白9二段バネにも

        黒10切り一本入れて黒14まで力強い。これが魅力です。

        白15は苦心手。打たないと黒イにノビられ形が歪みます。

        ここが黒にとって大ポイント場面でした。

 マゲたかった上と右下見合いに

        千両マガリは大袈裟かもしれないが黒1マゲが良かった。

        中の黒一子動き出し防ぐ白2カカエならば右下隅に注目。

        黒3、5出切り敢行します。白は隅か辺どちらか取られ 

        止むを得ない。辺三子を捨てるよりないでしょう。

        もしマゲ打たれていたら白苦吟していたと思います。

 

       ◎二局も有難うございました。パソコン入力徐々に慣れてくると

        良いですね。では秩父合宿で。