笹田氏二子勝利局

    笹田氏との不思議局。序盤各箇所で黒は覇気足らず見え白満足でしたが

    後半にシノギ力発揮され地合い勝負となると確定地が物言う結果に。

    私の判断が間違っていたかもしれない。検証します。先ず画像を。  

穏やかな立ち上がり

隅は大人しめの対応

空き隅三々とダイレクト三々

        右下白19切りに黒は分岐点。最近は黒20カカエが多い。

        黒aは今も見かけます。黒△切りは過激で戦闘派タイプ。

オシは打ちこんでとのメッセージ

        右下黒3、白4はキカシだが切りやハサミツケ無くし

        損になる可能性もあります。局後伺うとここから黒3を

        どう活用するか考え構想を練っていたそうです。

        黒11では黒aツメでb打ち込み狙うのもあったでしょう。

        左下から左上と白は忙しく立ち回っていますが黒は全て従順。

        続いて白26オシは贅沢な手で当然打ち込んでくると予想。

        黒イ。ロ・ハどの手かなと。しかし予想当たりません。       

お勧めは反発・黒打てる

        私なら必ず黒1と白×咎める。以下想定ですが黒打てます。

実利定石も選択可能

        隅の実利得る場合は黒1~5が普通。白14まで定石ですが

        白12カケが素晴しいかどうかが鍵。黒15ヒラキが絶好で

        黒悪い気しません。ただし中央は白厚くなっています。

        笹田さん希望の右辺黒一子動き・活用はしにくくなるかも。

左辺白大満足・黒準備整え右辺へ

         黒1、3は意外。白10まで立派な白地が出来ました。

         すると上辺黒11ツケ。白12に黒13を見て×断点防止と。

         固めて勿体なく見えますが。ここまでの全ては黒15ツケ!

         ▲活用のこの手への思い入れだったのです。白地を荒らし

         右上・右下白への攻めに繋がれば一級品手となるが・・・     

二段バネは今一つ

         白1ハネから黒8までの進行は今一つ。白イ・ロが

         白7カカエで強くなっている。▲活用し白地荒らし

         てはいるのですが。サバキの黒4が疑問でした。

適していたのはカケツギ

         黒4カケツギが最適でした。白2サガリなら黒3、5で

         進出可能です。左右に白を割って楽しみありですね。

白を強くせずの進行

        白2マゲなら黒3とハネる。白4くらい。そこで黒5と

        ノビます。姿美しく黒×狙えます。これなら成功でした。      

冷静さ必要な場面(白番)

         数手進行し黒1、3とカミ取ったところ(好手)。ここで

         白は形勢判断すべきでした。白4、黒5交換はキカシです。

         下の黒▲と上の黒▲がか弱い黒石に映り実戦は白6から行動。

         攻めて大きく捕獲や中へ大きな白地建設を期待したのですが

         盤全体俯瞰すると他の黒石は全て手厚いですね。なので

         静かに白Aカケツギだったと思います。次の図で。

地合い拮抗・中央具合が勝負

        白△と応じたら今度は笹田さんが形勢判断したはず。確定地は

        少し白が多い。問題は中央だが白AやBの頭が出ています。

        この進行の方が黒しんどかったはず。白は動かずが大事でした。

この時は白余裕あったが・・・

ここからの笹田さんは本当に強かった。ほぼ最善の動き・対応だったと思います。

白は上の黒一団召し取る予定だったが中の白も弱い。それは序盤の黒厚み効果。

そこで下側黒二個丸呑み作戦へ切り替えたのですけども・・・

終盤:地合いは大差で黒

結果は黒二個獲得し左側白地もかなり増えました。しかし上の黒一団へ白数子献上。

ひどいのは右下白八子。見損じもあったけど黒ハサミツケが鋭く黒二個取るために

捨てたという顛末。中を仕事して大得を計ろうとせずが上策だったとわかります。

◎久しぶりに負かされたけど後半の頑張り力が相当ついています。私のペースに

させない序盤もある意味賢いですね。来月気合入れますのでよろしくお願いします。