最後に紹介する指導碁はK氏七子局。聞くと数年前の打ち初め式
指導碁も抽選で私に当たったとのこと。その時は九子。今回は七子を
希望されました。形良くお手本に忠実。少々コメントします。
立ち上がり黒2、4ツケノビに白5は変化球だが黒6が的確応手。
白7カカリに黒8受けは白9構えが良く部分的に白満足です。それを
許したくないなら黒8で9など戦う積極策ですね。ただ最後の黒10大場
が打てるので黒も満足出来ます。上辺は九子局のような陣容ですから。
左辺白17打ち込みに黒18、白19トビの後の黒20は『馬の顔』で好手。
少し薄さあるけどスピード早く私も愛用しています。白21は黒aツケを
誘っていますがその手に乗らないとの黒22は冷静ですね。(次図参照)
◆右辺白23~32まで90点優にある応接です。少し減点は黒28です。理由は
白29、黒30となり白が強くなっているので。黒28は黒a堅ツギが正着。
■本局一番のポイント箇所左上に注目を。白が定石の手順を変えてきました。
黒どう打つのが良いですか。
白△は間接的に下の不備を牽制しています。もし黒1と打つと白6まで
分断され難しい。なのでK氏は保留し隅の守りを選択。立派です。
右辺断点補強はカケツギよりも堅ツギ黒1が勝る。同じく白2ハネなら
黒3ハネがピンとしています。白4に黒5など好所へ向かうことも可能。