模範的某氏七子局

石踊らない序盤

    今回の七子の方は模範的な印象を受けました。右下はコスミツケだけで

    放置した場合の定石の一つ。白外回りだが厚い地を与え置き碁では

    あまかったかも。左上は最近見なくなった昭和定石ですが悪くない。

    少し損したのは左下黒30です。次の図で説明します。

    白57ノゾキは軽いキカシの意図だが図々しい。無視され参りました。

白分断は無理筋で怖くない

    黒1ツギは白2が心配だったとの感想がありました。黒3オサエに白4

    キリですが黒5、7と二本アテて黒9マガリが一番咎めています。黒13まで

    示しますが白は収拾つかない。黒Aが光っています。

    もっと安全な受けもあるので次に示します。

緩めて連絡が安全的にはお勧め

    黒3と緩めた方が味良いとわかりました。白4~黒7まで何事もない。

    この後、どうしたら良いか白はお先真っ暗。黒A輝いています。

積極的な勇み足

    実戦黒1、白2は良いキカシ。続いて黒3、5出切りは積極性の表れ。

    ただこの場合右の黒へ影響するのであまり良くなかった。黒9~白12

    に続き二子捨てられました。損失を最小限にし賢明だったです。

    黒3でこの部分を打つならば・・・

ふんわり厚くしたい感じ

   ▲は既に生きている石。隅の白も活き石なので黒イ、白ロ、黒ハは価値低い。

   白×を咎めるなら黒1、3が機敏でした。白6までかなり辛い受け。そこで

   他に向かっても良いけど白×に敬意を表するなら黒7ふんわりは如何でしょう。

   ◆出切りの後頑張ることも可能ではありました。少し難しいが次回。