調和力さらなる高見を(完)

 

全局俯瞰した調和手

    黒1!私は感心しましたが「別に~」と感じる方も多いと思います。

    左下白にポン抜きを与えたことで回りの自分の石へ影響ないか配慮

    した一着。部分ばかり見ていると打てない手。

    補強しなければ黒二間をどこかツケ二段等で分断していたでしょう。

一貫した手堅さと卒なさ

    白×と網を張ったのに力出す場所無くなり仕方なく右下三々。黒7で

    定石の黒29オサエでも良いけど紛れ避け黒11まで十分。

    右上も三々に入り黒地削減していくが対応は欲張らず達観している印象。

    白20ノゾキに黒21、白22キカシて黒23ツギは卒ない手順で良いですね。

    ◆右下黒29オサエに白30連絡は気合と変化を求めていますが・・・

    「危険は冒さない。」と黒31守りです。白32戻りは寂しい心境でした。

    ◎上手の注文に乗って戦うのは力つくし勉強にもなる。ただそれに乗らず

     がっちり紛れなく勝ちを目指すのも立派で強くなると思います。

    【相手の力を出させない・戦闘意欲削ぐ】という分野を究め個性・棋風と

     すれば強力な武器。戦いたい人からはある意味脅威です。

     次に機会があったら五子にはなっていて下さい。お疲れ様でした。