右上白這いに対し黒1~7は簡明対応。白8は有名な連絡筋だが黒9に
白10よりなくへこたれ白地で大きくない。そして右下黒11の最大好所へ。
本当に古川さんの明るさと機敏さが表れている場面。左上白10は左辺黒を
攻める風だが本当は上に黒地がつかぬようにが目的。白18に黒19連絡は
厚い手。黒は地が多いので隙を見せぬようバランスを取っています。
●ここから私は獅子奮迅し黒地を減らします。その影響か、つけが
一番最初に魅せた画像に表れました。再掲し解答します。
白に危険な石あり。それは中央。お勧めは黒1ノゾキです。眼形作らせぬ
急所ですね。白が諦めれば取って勝勢決定。
もし黒Ⅰと打たれていたら捨てたら負けなので白2と紛らわしい受けを
打つでしょう。対し黒1を捨て石にして仕留めるのが一番賢い。黒3~7
が最強。白8アテに黒9(欠け目策)で止めを刺します。もしこの図で
仕留められたら強過ぎるので次から三子で打ちたくなるでしょう。
前の図より厳しいのは黒1ハネです。白2に黒3、5と有無を言わせず
ホールする。これは「失礼しました。」一言詫びて投了となります。
残念ながら実戦は逃がしてしまった。恐らく右の黒の連絡具合が気に
なったと察します。
◎古川さんが私の教室の門を叩いたのは10級くらいからなのでかなりの
年月になりました。どうしても指導する側を信じてしまい「先生は
何か返し技や罠があると考え過ぎることもあるようです。もうかなり強く
なっていますからもっと自分を信じ思い切りさを前面に出して下さい。
失敗あっても成功すると世界が変わり白はやり過ぎ出来なくなる。
◆お疲れ様でした。たまに研究会へいらして下さい。