力まぬ高橋流で会心局を(完)

頑張る手連発・ただし薄い

    実戦は連絡阻止の黒12ブツカリでした。白13交換で目的は果たしているが

    大ゲイマの薄み気になります。補強のための黒14、16はなかなかの手で

    実力感じますが白17となり白は安堵(次図参照)もう一手黒18が必要

    と判断したのは正しいが白19と先んじて逃げられました。

    次の黒20は賛成。ぎくしゃくしたけど流れ取り戻すだろうと予想。

出を打てばハサミ・アテまで決める

    黒1の出、白2オサエを決めたら黒3ハサミツケを決めるべき。白6

    までキカシてから黒7と堅く打つ。白8が省けないので黒9と攻勢を

    かけます。白二子動けば右下方面豊かにして黒17の要領。隅の白に

    対し黒(13の二)遮断が先手なのも好材料です。

攻める方針貫き本手戻しが肝要

    あまり考えず普通の黒1が良かった。攻める目的を貫くのです。

    白2、4と打つ予定でした。ここで一手戻す黒7が肝要。味悪を

    解消するのは大事ですね。少し攻めは遅くなるけど十分打てます。

具体的薄み

    黒1と頑張りたいが白2が薄み突く一撃。黒3に白4とされイとロが

    見合で打つ手に困ります。こうしてみると黒×ブツカリ、白×交換が

    守りに弱いことわかりますね。

方針崩れ打ちづらそうな碁形

    初手から載せました。いつも序盤手厚い高橋さんが珍しく薄い碁形に

    なっています。久しぶりの四子で力みもあったかな。

    ◎今度の指導碁では流石筆頭との内容を見せてくれるでしょう。皆が

    力つけてきたが教室大黒柱存在としてこれからもよろしくお願いします。