一番気にしていた黒の有力候補を。左側白一子切りを打たず黒1と
出る手でした。勢いは白2切りですが黒3と隅からアテるのです。
白4で黒二子取られますが黒5サシコミが妙手段。白6、黒7と進み
抜き抜きの振り変わりになります。優劣ですが図にすると一目瞭然。
断然黒良しですね。黒A~Dまで黒の好点だらけです。
他にも変化あるので断定は出来ないが黒1出が最強で有力とします。
左上の折衝が一段落しました。結果判定ですが隅から辺をかなり
白が得しています。ここで実戦は中央白一団に迫る手を打たれたが
右上隅を黒1と確保していたらどうだったか。白2と補強すれば
最後の大場右辺を占めます。形勢判断・地合いはどうでしょう。
先ず白地から。左辺35目、右下14目、中は7目で合計:約56目
黒地は右下と左下を足して25目、中と上辺足して約15目、右上から
右辺は32目と見ました。合計:約72目 15目超えかなり黒良し。
左辺は損したが序盤の黒リードが大きかったと思います。
実戦は黒1急所。上辺ポン抜きを活かし一発はキカシたい気持ち
よくわかります。ただ白大石ですが下辺手をかけ現在危険はない。
右上白2、4と手をつけたときT氏の持ち時間は残り5分切って
いました。正しい形勢判断から冷静に打つのは難しかったと察します。
白20とされるとコウ含みですが収拾容易ではない。無念の残念局
右上は取りに行かず生かして打つ案を検討しました。黒1、3が適切。
以下は想定です。白18と安全確保した時に受けず黒19、白20で右辺に
向かうのが明るい。大差ではないけど黒良さそう。
◎お疲れ様でした。また次の機会をお待ちしています。