3日15時30分の幽玄の間指導碁。K氏は久しぶり。個性的棋風は
健在で本局も随所に魅せてくれました。先ず右下隅です。
白両ガカリに黒4三々は封鎖するなら分断との意図でしょう。それは
心配なので白5とつけたら黒6、8はノータイム。以下16まで一分も
経ってなく見事なワカレ。ほぼ互角だと思うが白一子を天元が睨んで
います。左側の白19トビに黒20!これは初見。機略ある発想で感心。
何も考えず白1だと黒2,白3流れに黒4。▲をおとりにして隅を
しっかり治まるのでしょう。白5は黒6とされ白空振りの三振。
左側は黒14で一段落。結果的には左辺白が厚くなり少し白良しだが
元の奇抜な発想がちゃんと形になっています。右辺白15は一子小さく
捨てが目的。黒16ノビに白17はサバキの調子だが黒18!?これは
ユニークな手。わからないのでいったん白19とヒラいたときに・・・
私が黒なら打ちたい手あり。次の図で示します。
黒1とハネたい。私の事だから白2とハネそう。ここが大事。
黒aと応じず黒3と反発しましょう。白4ツケは黒5で困る。
左側でも個性手出ます。この局面ではとても有力でした。次回。