幽玄の間V氏二子局

    4日夜に常連V氏から申込み。二子の方ですが攻め力(本人は悪力と)発揮

    するとぶれずに邁進される魅力ある棋風。最近部分に拘らぬよう『大局観』を

    身につけたいとのこと。本局にもその場面表れます。先ずハイライト場面を。

白△と打った場面 黒番でどこに打ちますか。

    白模様が大きいが黒も各所にある。①囲い合い目指すか、②削減にいくか

    ③ドカンと勝負するか。形勢判断が必要な場面。解答は次回投稿で。

立ち上がりの分岐点

    白13は令和発祥の様子見手。受けは色々あるが黒14受けが右の白模様

    消しにも役立ち最適に見えます。白15は苦心手。対し黒16は追撃だが

    微妙(後の図との比較)白17、黒18は少しキカシた感じ。白21に対し

分断され今後が難しい

    黒1検討します。中の黒一子連絡重視だが白2が飛ぶ。黒3、白4で

    裂かれ形。白も重いのですが前の左辺ツケが利いています。この後  

    いろいろ考えたがあまり黒の良い図が出来なかった。

左辺受け有力。調子で中へ

    △に対し黒1受けが最良だったと思います。前の図の牽制も兼ねて。

    白2ならやんわり黒3(白aを避ける)白2で白イは黒ロで美味しい。

トビは狙い含むが少し重かった

     実戦は白×を黒1のカカエ。実利大で私も選びます。白2ノビとなり

     黒3トビと進行。▲を大事に黒a反撃を見ています。しかしこの手は

     部分的で重かった。大局観的には・・・お勧め手、ご覧あれ。

大局観・茫洋とした消し

    第一感は黒1。確か《望み》という名称でしたか。模様を消すときには

   「ボウシ」や『カタ』が定番ですがどちらも深入りで重く感じる時に選択

    します。浅いので厳しい攻めを喰わないのが利点。

    相手に対応手を幅広く与えるのも特徴。悩ませる効果もあります。一例

    として白がケイマに囲うと黒三々が脅威。コウにでもなったら悲しい。

    黒1のような茫洋とした手は大局観から打てる手と言えます。