棋院指導碁 I氏七子局

     有楽町囲碁センターでの指導碁から二局お見せします。

     すみませんが研究会指導碁はその後に。先ず初のI氏から。

序盤・はっきりした悪手は一つだけ

    開始前にいろいろお話しました。棋力は初段。棋書は古碁や全集物など

    相当な量をお持ちだそうです。実戦対局が少し足りないなと感じました。

    堅く厚い打ち方をされましたが後で質問すると結構強い手を打たれたので

    今後は積極性ですね。復習として何点か伝えます。

白11に左上隅を守るなら

    黒4打ち込みは良い手。白7に黒8、10、12は天元連絡で悪くない。

    ただ黒8は黒aのカタのほうが左辺白11を誘導しない意味ありました。

    白11に隅を守るならどう打つのが良いか。お勧め案を二つ伝えます。

単に隅サガリが一押し

    隅がの一間受けのときは黒1サガリでの戸締りがお勧めです。白2には

    黒3で安心を得ます。白4には軽く黒5といなして受ける感じ。

    黒5で黒イ、白ロ、黒ハは白△を分断する積極的手段でこれもお勧め。

ハネツギは痛む。サガリが配慮手

     黒1コスミの後は黒3サガリが勝りました。白4に実戦と同じく

     黒5と守ります。冒頭の棋譜と比較を。▲が痛んでいませんね。

天元と中央の連絡手段は?(右辺への配慮)

     左辺は黒22守りとで一段落。右下黒24ハサミから黒32までもきちんと

     打たれています。ここから私が棋書に載っていない手を打つ時間帯。

     上の白32大ゲイマが怪しげな手ですね。もちろん狙いは・・・

     上の黒と天元との間の分断。対し①一手で守るか、②丁寧に守るか。