研究会指導碁山崎四段五子局。口酸っぱく石が張った手を打ってと
伝えてきたがその想いかなり浸透して来たと実感。
令和五年五段昇段は間違いないと思います。解説始めます。
右下白1~9のとき黒10ハネ出しには驚きました。山崎さんは黒11、
白10から外を厚くのイメージなので。黒12サガリを見た時に勉強
したのかな、積極的だなと開始早々嬉しい気持ちになりました。
白1ツギに黒2ハネは当然。白3切りにあっさり黒4、白5と進行。
このワカレは6:4で白良しが定説ですが簡明ですね。以下実戦進行
ですが天元全体に働いている感じです。ちなみに最強は・・・
先ず黒1、白2で隅の白二子を取ります。そして黒3のグズミで
黒二子を逃げること可能。白4とカケてきても黒5オシで大丈夫。
白6、黒7のとき白10ツギは黒11カケツギ。これは白ピンチです。
白1~9と打つよりなさそう。一応黒をシボったけど黒10叩きが打てる。
白11と防戦したときに左辺黒12がバランス。積極的な姿勢目指すなら
黒A攻めですね。天元あるのが心強い。
白に左右入られた時の基本は中の石を中央に一間トビです。この局面も
黒1が適しています。黒a分断を嫌がる白2なら黒3ボウシ。白4には
黒5受けが形。白シノギあるけど外の黒がすこぶる厚くなるでしょう。
黒石にケイマが目立ちますね。左右の白へ攻める姿勢見ているので良いと思います。 左下白3々にも的確に打たれました。そして注目は右上に・・・
黒番次の一手は?山崎さん考慮されていました。ただ令和五年の指導碁では
是非「見ずに○○」を。本局で一番伝えたい箇所です。
言葉は要らない。目に焼きつけて欲しい。
白2、黒3が基本の形。白を分断し攻めることで白4、6を誘い黒7
と隅の自然補強へと繋がります。白8、黒9となると白は苦しい。
たくさんの黒▲が待ち構えています。なお白4で白6にも黒7受け。
実戦の黒1、3もある意味では積極的。ただ隅の弱点守りが難しい。
黒5ではまだ隙がある。以下進み白14~18と大技をかけてみました。
対し実戦は堅く黒イ、白ロ。以下白へまでの進行。無難でしたが・・・
黒1切りが良かった。白2、4を喰らい見た目は悪いけど白6が省けない。
黒7ハネ上げで白四子確保です。ここまで確実にヨメると嬉しいですね。
◎お疲れ様でした。令和五年が飛躍の年になるよう期待しています。