N氏連続の指導碁・幻の逆転打

    N氏は連続の指導碁で感謝いたします。互先的序盤で洗練さを感じました。

    ただ白勢力圏でのサバキが重かったため難しい碁形に。最適サバキ手段は

    簡単ではないのですが検証し見えた手段を伝えます。

立派な立ち上がり

    白10は昭和で打たれた中央重視手。地にあまいので使いこなすのは大変

    ですが試してみました。黒11まで定石。右上白12、14は気分。黒15は

    手抜きで左辺もある。その後の進行ですが黒確定地vs白大模様との図式。

    左下黒41は鋭い様子見。白42は私として珍しい妥協。黒×という得が

    残ったので左上に向かい黒43のツケ。頷ける転身です。

カミ取り約16目の大きさ。ただしハネツギは不可。

    左下の切りは何目か。黒7までとなり約16目。調子に乗って黒9、

    黒11まで決めると白aコウが生じるのでで注意。ただし今だと・・・

    左上白8が大きいので白満足。双方左下を見ながらの進行です。

最適 二線コスミでの早治まり

    白の勢力圏なので早治まり目指したいが黒1の二線コスミが最適でした。

    次に辺のハネツギと隅のツケを見ています。

ハネツギ利かしてほぼ生き形

     白2コスミなら黒3、5ハネツギをすかさず利かします。白8受けに

     黒9とオサエて100%ではないが外に余裕ありほぼ生き。成功ですね。

隅ツケ成立で眼形豊富

    ハネツギ拒否の白2なら黒3ツケ。白ハネ出しはハサミツケで無理。

    白4、6くらいだが黒7で余裕の姿。白8に回りますが黒9カカエで

    黒AとBを見合いにしても打ちやすそう。

実戦 二線オキで攻められる進行

    即黒1ツケは待ってましたの白2、4。これは結構きつい。黒は治まるまで

    時間かかる進行に。終盤白勝勢場面で幻の逆転あったかを検証します。 

白に油断の場面

  白1、3は薄いヨセでした。黒4に石が来て右側白が薄くなっています。

  白5は先手ですが先に白7が正しい手順。当然の黒6ツギに白7が危険手。

  地合いは白がかなり良いので黒は勝負して良かった。その手とは・・・

必殺の分断手

シノギ困難

黒地破れても生き無し

    分断されていたらシノギ不可でした。白は冷や汗ものの勝利。

    Nさん大逆転となっていたので本当に惜しかったです。

    お疲れ様でした。良いお年をお迎え下さい。