22日の浦安碁会で山崎四段がついに初勝利されました。先ず終局盤面を画像で。
懸命に差を縮めようとしたがしっかり残されました。
内容も素晴らしかったです。これから序盤を解説します。
◆28日(土)は研究会。寒さで凍えそうですが
皆様のおこしをお待ちしています。いらしたら
五段認定のための最終試験指導碁を行いましょう。
白1~黒10まで昭和から打たれている両ガカリ定石。
白11は令和で打たれるようになりました。黒は・・・
黒1グズミから3切りが良き対応。白×を取り根拠の
要点を得るのは大きい。白△放置し白6なら黒7と
サバキ封じると白はガックリするでしょう。
黒7では黒Aマガリも厚く骨太でお勧め。
黒1は白2、4で隅の地にあまかった。ただ黒5は
白一子の動きを封じなかなかです。黒7は白8を許し
不満に見える。黒7で手筋あり。
黒1切込みがタイミング。白2ツギに黒3。勢力点を
効果的にしています。白6、8が相場だが黒9で中央が
かなり厚い。天元も勢いつきますね。
白のオシに黒1ハネは驚き。山崎さんのイメージはノビ。
白2切りは気合だが天元あるので黒やれそう。以下黒9
までほぼ必然。白10コスミに黒11は順当で放置すると
白×が煩わしい。厳しい白12ハネにA天元活かせるか。
黒1切りは軽率で白ツガない。白2からシボられ悪い。
実戦は黒1マガリ。嬉しかった。白2には形に拘らずの精神で
黒3と力強いマガリ第二段。前のひ弱さは感じません。
黒5、7も強気の表れ。対し白8ハネは黒b、白cの進行を
期待したのですが・・・
前は戦闘を避ける、かわす傾向あったが本局は真逆。
シボリ狙われるが黒1が最善。白2、4で切りにも
最強黒5と戦う。白6に黒7~黒11は野性的です。
90点以上ある対応ですが右の黒二子へ配慮するならば
黒1トビは右の黒二子へ配慮手。白2オシは黒3と
ノビることが出来る。下の白苦しくなります。
序盤が全てでした。天元をしっかり活かし石が張って
いて弱み見せず戦ったのが勝因。白にチャンス与えなかった。
◆最後に終局数十手前の画像を。
いろいろ策動して差を縮めようと奮闘努力したがヨセは元々強い方ので
差はなかなか縮まりません、序盤の黒貯金は如何せん相当な量でした。
◎お疲れ様でした。島五段、栗林五段と切磋琢磨し上達を。期待しています。