N氏定先局

       9日9時10分二面設定はお陰様で満席で感謝いたします。

       明日から4日間は出かける仕事(教室・研究会・浦安碁会

       棋院指導碁)と連続、13日10時には【幽玄の間対局】も

       あるのでネット指導碁は暫くお休みです。

       先ずN氏の定先局を。白勢力圏で見事サバかれたのが印象的。

昭和定石・攻めでの活用例

       左下は完璧な昭和定石で久しぶり。三々のカタを入段当時

       結構打ちました。白が二間をトビを分断してきたらどう

       対応するかが大事で後半出現します。先ず右下に触れます。

        実戦N氏は右辺確定地策を取られそれも有力ですが左下

       ▲を攻め活用なら黒1ハサミです。白2、4、6ならば

       黒7と割って攻めます。左下黒が薄くなる心配は無い。

       白2でケイマカケならば・・・  

いったん攻めは保留・カタに回り好調

      白2には黒3受け。白4、6と整えるくらいです。そこで

      実戦で打たれた黒7カタが好ましく見える。右下白の攻めを

      遠くから伺う感じ伝われば嬉しい。実戦と比べ右辺黒地は

      多くないけどN氏は攻めも強いので棋風に合っていそう。

好手段・サバキ切り違い

       今や普通になった黒1カタ。白2に黒3は強気で攻防開始。

       白6は疑問。黒7、9が好手段。サバキ目的です。

       

       

 

黒技ありのサバキ

        実戦。上辺折衝で切り違いされました。

 
  

辺のトビが急務

       白1と辺を飛ぶべきでした。黒2マゲから黒4ハネが気に

       なったけど白5と受ける。黒6、8で眼形は作れますが

       完璧生きまでまだ時間かかります。白1を急ぐ理由は・・・

   

上ツケノビで黒良し

        白×が悪い理由は黒1、3の上ツケノビされたら困るから。

       白4ツギだが黒5マガリが手厚い。攻めが見えなくなり

       下の昭和定石も光る。黒はこちらだとさらに良かった。

       

黒好調だが、受け過ぎ禁物

       上▲ノビ切りで治まり黒良し。その後数手進み黒1ですが

       黒Aツケの方が味良く勝る。白2はその具合見た踏み込み

       ですが黒3受けはあまい。確かに地合い黒良いのですが

       ぬるい受け多くなると流れは白へ傾きます。普段のN氏なら

 

反発したい

       黒1と迫ったと思います。白2と戻ったら黒3で良い。

       もし白2で右辺侵略すれば分断し戦う。黒A急所を喰ら

       わせれば早き白KO勝利も可能でしょう。

ノビ二本の利き利用

       最後に左下分断された時の良き打ち方を示します。黒1

       ノビが正解。隅の黒イ、白ロ、黒ハ、白×を見ています。

       白2オシはそれを防いでいますが黒3とさらにノビる。

       白4は省けない。そこで黒5と力強く曲げます。

       この戦いは右の白一団がかなり弱く明らかに白苦しい。

      ◎お疲れ様でした。本来の棋風豪をさらに磨き柔軟さも徐々に

       身に着けさらなる熱戦内容を期待しています。