池袋教室・野村六段vs古川五段序盤

       先ず昨日の研究会も皆様お越し頂き有難うございました。

       自粛お休みされている方もいらして頂くともっと握やかで

       嬉しいです。春の兆しと同じくこれからを期待しています。

       池袋教室から野村新六段vs古川五段との序盤を紹介します。

      

 

昭和の香りから一転、新手法出現

       白20まで双方堂々とした立ち上がり。黒21、23ツケ二段

       珍しい。相手が隅をケイマに受けている場合にツケ二段は

       多いのですが果たしてどうなるか注目です。

双方の棋風・気持ち表れた実戦

       白1~7まで実戦。そこで手抜きの黒8は大胆。でも白が

       打ちたい好点ですね。黒4と白5に触れます。なお白7は

       頑張った手だが白Aの方が厚い。 

とりあえずカミ取りたい

        黒イと連絡する前に黒1、3とはカミ取りたい。一般に

        『ツケ二段は早く治まるのが目的』。

       白イ分断は黒ロで打ちにくいので白ロなら黒イと進む。

白は隅を頑張るのが最強

        実戦黒1に白2と隅を頑張るのが最強でした。この後

        黒は動き難しい。黒イのオシは白ロで△が急所にある。

打ち込みへの模範対応例

       黒Aに白1打ち込みは私も打ちそう。対し黒の良き打ち方を

       伝えます。それは黒1ツケ。白2ハネは黒3とノビて分断。

       白4ヒラキを与えますが代償は黒5切り。この姿は手厚い。

       ◆右下白×が気になると思うが▲は強いと考えます。

直ぐ分断は怖くない

        白1~5分断は狙いだが今直ぐは黒6とされ不発。

白は左下を厚く打つのがベスト

       急ぐ箇所は左下です。白1カケツギ。黒2~6が相場だが

       本手の白7ツギで手厚く遅れません。後に白イも先手。

       黒は△をどう攻めるかが今後のポイント。白はそれを

       どうサバクかですね。

       ◎お疲れ様でした。では次回24日の教室で。