山崎五段認定局~積極性高評価

    浦安碁会で行われた山崎さんとの本局は五段認定局となりました。

    次回から四子局となり下地会では五段として打ってもらいます。

    先ず画像から。左側に黒石が凝り固まっていますね。他は奇麗なので

    その辺りを取り上げ解説します。良い打ち方学びどんどん吸収を。  

ヨセ勝負の様相

黒10下アテは場合の手

       右下両ガカリ定石で白3を黒4下アテは黒12切りが正着。                

       辺に黒石あるときは下アテでした。気になり黒12と抜いた

       のは良い手。右上白両ガカリに外へ顔を出しても良いけど

       黒14~18は地に辛く悪くない。左辺白21と構えたときに

       黒22カタ。中を厚くしたい意図で前にはない積極性です。

積極性良し・後一歩の箇所

        実戦。白を固めたが中を厚くしながら左下隅も確保し

       成果は上がっていて85点あり。白21オシに黒22は黒Aと

       受ける前のキカシで反発。でも白にはみ出されるのは

       面白くないので先ず黒6で×を。白7許さずの筋を伝授。

形はキリ・捨て石封鎖が目的

       白△ハネ上げに黒1。即切ったら『ブラボー』と褒める。

       黒Aがあるときの筋です。白応手はイかロの二つ。 

切り返し捨て石で封鎖

        白2カカエには黒3切り返しが筋。これが目的。

        白4、黒5のとき白6切りが最強。怖い感じあると思うが

        さにあらず。隅の黒を治まり白6を攻めるのです。

隅頑張り黒打てる戦い

       黒1抜き、白2に黒3サガリ。白4に黒5~白8まで決め

       黒9が味良い生きです。白10進出には黒11カドが好手。

       白12は仕方なく黒13と蓋をします。白14はこけおどし。

       黒15と右下へモタレ。逃げでなく攻めの意気です。▲厚みが

       頼もしい応援となり黒Aも活躍するでしょう。

 

ツギの筋は高級・ハネがポイント

       コウを取らず黒1とツグ筋は相当なヨミ力が必要です。

       この場合成立します。白2、4が厳しいが黒5、7が

       ヨミ裏付けの対抗手。白8撤退に黒9、11。白12は

       仕方ないでしょう。悠々黒13で生きると白14、16と

       活路求めるぐらいだが黒17!左辺白は弱石。

       この図が打てたら明日から六段ですね。

変化・オサエは白無理

       隅ハネに白1オサエは無理。黒2、4、6が筋で白a、

       黒bまでシチョウ。気持ち良いですね。

受けの形悪い場合、捨てるのが気合

        黒1切り、白2まで実戦。ここからは私の推奨図ですが

        目に焼きつけて下さい。白△二子を黒3とハネる一手です。

        これは黒1と切った気合で継承手。白4切りで黒×四子は

        悲しく見えるが黒6と連打し取ります。白7で取られるが

        次の視線は右上へ。黒8が好手。白イまら黒ロと根拠を奪い

        白数子を攻めましょう。上の黒模様素晴らしいですね。

        ◆黒×は四個と数は多いが前の白イ、黒ロと断点守っている

        ので種石でなく価値低い。取られたことで黒a・bも逃げる

        必要無し。下方面は見ずに上で力発揮すれば断然黒優勢。

        ◎お疲れ様でした。新山崎五段、これからを期待しています。