浦安碁会・山崎五段四子局

 

     戦いを避けなくなってきた山崎五段。棋風変化楽しみ。先ず画像を。

過激手からの捩じり合い

    左下を。何から出来たかピンと来る方は力戦家かも。捩じり合いから

    戦いになるか、振り変わりになるか予想を。では序盤から始めます。

立ち上がり(疑問手は黒18のみ)

        アマ指導碁で感じるのは山崎五段も白カカリに対応せず

        手抜き増えました。『両ガカリは平気プロ互先局の影響も

        あると思います。右下黒26では左辺ハサミが勝ると思うが

        右上白へ一杯に迫っているので可。黒18は白19で損な交換。

基本定石

        黒1コスミが働いています。白2と受けたら黒3サガリ

        がっちり治まり回りの白薄みを伺う。良き姿ですね。

積極的!豪のツケ二段

        序盤だと特別な理由ない時は黒×、白△の交換は悪手。

        中盤以降は好手になる場合あるのでそこは柔軟に。

        白カカリに黒1、白2、ツケノビだなと思ったら黒3ハネ!

        久しぶりに見ましたが力戦家が好む。相手の対応如何で方針を

        決める意図。両者最強なら戦いになりそう。双方が穏やかで

        手を打てば振り変わりになる可能性もある。積極さ嬉しい。

白最強選択黒分岐点

        白4、6が最強。黒7切りは絶対。白8、10で凄い

        切り結び開始です。黒は最強か穏便かの岐路。

本命は黒1。白2なら振り変わり

         黒1本命手。私は助ける予定でしたが白2が正着。

         対し黒3カカエが簡明で白4抜きまで振り変わり。

         部分的には少し白良しだが黒5と左辺白石を攻めます。

         黒9まで主導権は当分の間は黒。打ち易いですね。

黒1最強だがかなり危険

        黒1、3は頑張り。ただ白4~8まで難解です。

        互先の力あればわからないが危険が一杯で心配。    

白苦しそう

        白2とツグのは黒3、5が好手が飛ぶ。白6に黒7と

        隅を取られると下辺黒A存在があり白四子苦しそう。

実戦:捨て石策だが一失あり

        考慮され選んだのは捨て石策。黒1、3です。白8まで

        隅を捨てて黒9抜きで一段落。90点・理由は後で

        その後は先ず先ずだが次の図と見比べて欲しい。

二線アテ保留なら満点捨て石

        左辺二線アテは保留し単に黒1と抜くところ。それでも

        実戦と同じように進行したら黒5と下をオサエます。

        黒イのアテキカシ堪らない利得ですね。ロの点は白から   

        気力なき箇所。黒が急ぐ必要ないのです。

        ◆決め過ぎずに保留。六段への栄養になるので吸収を。        

後半・この時点で微細

  上辺を四線に打ち削減されたところ。地合いは少し白良いが中は黒厚いので

  微細局面だと思います。ここから勝利したら相当強い。

  ◎お疲れ様でした。二次会での囲碁談義とても楽しかったです。囲碁の玄妙さに

   触れながら三子目指して一歩一歩頑張って下さい。研究会もお待ちしています。