嬉しいニュース。常連のV氏が幽玄の間7段に上がったとのこと。一年前にも
なったそうで返り咲きになるが良かったですね。7段維持は楽でないが腕を
上げているので期待します。先ず局後の質問から答えましょう。
上辺白オサエのとき実戦はaヒキを選び▲全てを生きる
進行となりました。本当は黒1と切りたかったそうです。
切り違い良い手に見える。どうなるか検証します。
右の白が心配なので白2、4と対応したと思います。
流れは黒5カカエで黒7抜きとなる。続いて白8と
迫りたくなるが黒9ツケコシが好手。以下黒17まで
シチョウに抱えて良さそう。中の▲が堅めなのが良く
白から有力なシチョウアタリがありません。
黒×全て捨て石で隅へ変わる振り変わり。実戦とは真逆。
これで黒打てるのですから囲碁の玄妙さ感じます。
白2と中へノビたい感じだが生きに来ないで黒3、5が好手段。
白14まで一つの型ですが黒15切りが痛い。白16マガリ対応は
危険で黒17切りに痺れます。白16で白イを選ぶよりないが・・・
白1アテは黒2ポン抜き良く打ちにくい。白3で味良く取れて
いれば良いけど直ぐ黒4が成立します。一応黒8まで示しますが
▲控えているので白が大変。ただこの図を選ぶとヨミ比べなので
これからミスあれば黒もダメージ負う。黒6では左辺黒A削減で
手を打っても十分打てると思います。
他にも変化あるが黒良い図が多い。切り違い良しが結論です。
上一帯は一段落し先手の黒は逃せない左下▲へ。まさにこの一手。
上のワカレですが黒窮屈な生きで左上白地確定と右上と連絡し
白がポイント得ています。勝負は後半へとなりました。
序盤も解説したい。久しぶりの相手に打たれた大斜ガケ出現です。
記憶では白1~白7が定石と思います。ただ左下の星活用し
黒8、10と被せて来そう。黒2スベリが光っていますね。
これを避ける意図が実戦ですが打つのは初。黒対応ですが・・・
オサエ打ち、直ぐ黒1一本ハネが気になりました。今なら
白2よりないがそこで実戦の黒3、5二段バネ。今度白イ、
黒ロ、白ハは黒Aで白×取られる。なので・・・
黒イ、白ロと準備され右辺二段バネされたら白1、3と
謝っていたかも。生き生きですが黒先手です。攻めるべく
黒8と一杯に詰めたい。白6に黒7と追走し白11トビに
自らの補強黒12は大事。大斜ガケの心に合っています。
◆なお黒6で隣に一線ハネる手あるかも。コウになるが
黒有利な匂いがします。(ただし黒に危険も)
面白い変化で新型が進んでいます。黒30はV氏らしさ。
黒32と攻める前の充電手です。この打ち方も先ず先ずだが
黒28一線アテ打たず案を次に。
黒1と普通に外をアテる。白2ツギは仕方ない。そこで
黒3と一撃し白4に黒5オシと進めます。右辺に爆弾あり。
黒イ放り込み、白ロ抜き、黒ハのコウ仕掛けです。今は
白a抜きで隅の危険になるけども黒に大きなコウ立てが
出来たら白にとって脅威。でも白ハは守りは後手で悲しい。
進行した場面。黒8で凄い可能性ありました。
冒頭画面を見れば推理出来ると思うが中の白数子捨てて左辺へ
振り変わったのが実戦。悪くない顔をしたけど中の黒地デカい。
ここは素直に白1トビでした。黒2くらい。そこで白3寛ぎです。
二子局なので黒優勢ですが焦点ぼやけた局面にする方が上手として
チャンス多くなります。黒×今はあまり気にならない。
◎今度の指導碁も7段で対局を期待。お疲れ様でした。