ようやく研究会指導碁ラストにこぎつけました。いつもお世話になっている
佐々木会長三子局を解説します。先ず中盤局面の画像を。
今、右上を黒がノビたところ。ここまで右下→下辺→左辺→右上と各所で
白が地を稼ぐ進行でした。しかし気づいてみるとあまり大きな白地がない。
立ち上がりの右下の気前良さ見て欲しい。この豪快さは
なかなか真似できない佐々木流です。中をオシ続けたから
本局は大模様で勝負するかと思いきや黒18と牽制しさらに
黒26削減と『方針・考え』を私に読ませません。
★気がつくと黒の手厚い局面となっています。
右下二子取りは実利として大きくホクホク気分でしたが
最終手を悩みました。それは白1で取る意味もあるから。
右辺を黒に打たれた時に×断点全く心配ないのが利点。
ただ今度は下辺黒2辺りに打ち白3となる公算が高い。
実戦とこの図の比較を。右下隅白地に対し黒4~白11は
黒の権利ヨセとみます。4目も違うのです。
右上白1三々に黒2は当然。黒4は工夫で現代的。以下
黒18まで順当。白19ツギに黒20は厚い手で×止めをみて
います。黒24はぬるめに見えましたがゆっくりの進行。
黒1ハサミの方が全局的に見てお勧めでした。三々には
入りにくいので工夫するけど黒aを省け黒Aで△二子を
捕獲すると効率良しですね。
◎お疲れ様でした。結果は確か白2目勝ちでしたが最後の
最後にようやくの辛勝。研究会今後もよろしくお願いします。