幽玄の間・K氏三子局

      K氏とは一面が多いが今日は二面。片方が定先の方なので私は

      余裕ないが打つ手が厳しくなる意味もあります。本局は右上で

      黒重い姿になるが他は平穏。不思議なバランスを感じました。

重い弱石抱える立ち上がり

       白1に黒2は問題。白3と変わり中央覇権は白が強いのです。

       ここは▲根拠確保の下辺三間ヒラキ(11かその下)が良い。

       上の黒4三連星は大場ですが下辺白5は急場。以下弱石抱える

       と後が打ちにくくなります。白13に実戦は囲い合い目指されました。

       それは棋理に沿って正しいが右辺白地にさせない打ち方は・・・

安定した序盤

       その前に黒1三間ヒラキの図を。白2ワリウチならじっくり

       黒3シマリ。右下白△が間延びした感じになっています。

       

右辺荒らす一例

       局後にK氏から右辺白地削減出来なかったと感想がありました。

       もし下地が荒らすとしたらを示します。しかし荒らしたために

       主導権を握られれ黒地を大きく作れない展開になる。でも

       いつも大きな白地作られる方の参考になればと思います。

ノビが自然・黒模様を誇りに

       白オシに黒1ノビが自然でした。白2オシで右の白地は

       確定するけど黒3堂々です。元の打ち方が囲い合い目指し

       ているので石の流れ。白4に黒5と詰め上の黒模様は

       まとまると結構大きい。次は右上黒Aが大所。

踏み込めない消しは今一つ

       黒1は消しは積極的だが白2叩きは見た目以上に痛い。

       黒3は右に突入したいが右下黒一団と絡み攻めにあうで

       しょう。逃げは賢明だが消しはせずが良かった。

受けは不満・外勢活用したい

       右上黒キリ違いはなかなかのサバキで白1抜きのとき

       黒Aツギなら先ず先ず。ただ中の黒2を優先した気持ち

       わかる。黒4は厚い手と評価するが黒6は受けはあまい。

       せっかくの中黒勢力が白7ヒラキ与え半減しています。

ハサミがこの一手

       黒1ハサミがこの一手でした。▲が微笑んでいますね。

       なお黒aよりは黒×ツギが優先ヵ所。

踏み込みか修繕を急ぎたい

       白二間に対し相手したがここは意地でも右辺に突入したい。

       白aノゾキは黒bツギで来るなら来いです。×が弱腰なので

       今は白無理。もし白2なら黒3で相当黒いける局面、

       ◎お疲れ様でした。白模様へ挑む場合は踏み込む度胸を。