碁会所経営某氏三子局

 某氏は碁会所経営されている方と聞きました。数年前に確か訪問した記憶あります。

 この碁は幻の妙手が出現します。見たことない筋で発見したとき驚愕。

 先ず打たれて凍りついた瞬間を画像から。

黒七子復活の妙手

         下が写っていないので部分画像・図で説明させて下さい。

        画像でピンと浮かんだ方は才あり。

イとロが見合いと・・・白△は油断手

        白△と中を連結したのが実戦。イとロが見合いで黒×七子は

        捕獲していると。しかしA活躍の凄い手が潜んでいたのです。

        某氏の手が伸びて・・・

ハネはキリを見ている

       実戦は黒1ハネ。ここで気づきましたが本当は手遅れ。

       隅を白2など隅受けると黒3切りが当然成立します。

一子逃げ出しの妙手

        ハネは白2切りで何事も無いように見えるけど違う。

        黒3ノビ出しが妙手。白4で取られますがそこで黒5

        切り。もうおわかりですね。

結果は追い落とし。黒勝勢決定でした

        白1抜きに黒2まで。白×取られしかも中の白△窮地で

        勝利決定。実戦はこの手段を逃し本当に残念でした。

        ◆序盤も少しお見せしたい。妙手の伏線あり。

右上珍しい型

        白9、11は珍しいかも。黒12アテを決めて黒14ノビは

        定石だと思います。白15切りとなり・・・

上辺と右辺を見合いにして簡明な進行

        実戦は黒1、白2。続いて黒3ツギなら問題なかった。

        白4には黒5と応じ右辺白一子睨む。白6打ち込みは

        黒7トビ。仮に白8なら黒9の隅封鎖が大きいです。

        白10に上辺一子動けないけど捨てる方針で十分。黒11

        ハサミとなると白は一カ所に力入り過ぎの感じです。

左上気合連打・右上どうサバくか

        実戦は右上白1,3を打たれ普通は黒が嫌な進行。

        ここで黒4封鎖は気合で賛成。白5の大上段ですが

        黒6は白7で一応白形に。黒6で最適だったのは

カタが軽く最適

      黒1カタが良かった。軽いですね。説明は要らないと思います。

実戦『辛辣手ハネカケツギ』に感服

       黒3で助ける手もあるけど捨てたのが実戦で黒7まで英断。

       ここで白やり過ぎが出ます。白8は欲張り。某氏打たれた

       黒9、11のハネカケツギは柔らかな辛辣手でした。四箇所の

       ×弱点が生じて白は補い方が凄く難しくなっています。

これだと相場の進行

      対局時は気づかなかったが白1が本手補強でした。黒2と

      なり一段落。右上黒は取られたが黒イ・ロ・ハの利きが

      黒は楽しみ。

      ◎お疲れ様でした。次の機会は碁会所にも再訪問する時間が

      あれば嬉しいですね。