幽玄の間Y氏定先指導碁

 5日の早朝に強豪Y氏から申し込みありました。手所広く優劣判断難しい場面が

 多かったのですがその一場面をお見せします。

終局場面

  左辺白△のとき時間切れとなりました。ここからが面白そうなので残念。

  左下の黒をどう治まるかが焦点。白は中の黒数子をどう獲得するか黒は

  数子軽く小さく捨てたい所。どちらが先手で右辺に回れるかもポイント。

  この後どうなるか確証はないが図を二つ想定してみました

  

囲い合いは黒少し良しか

  黒1、3と無難に治まる図。白4に黒5と左辺連絡すれば白6で中の黒数子は

  動けない。黒7、9のキカシから黒11で右辺完成させれば囲い合いになりそう。

  左辺黒25まで大雑把ですが細かそうでヨセ勝負に見えました。

右辺シノギ勝負・難解

  黒Ⅰと即守れば私の棋風だと右辺手をつけたくなる。白2切りは今なら利くか。

  以下露骨ですが右辺居直りシノギ敢行しそうです。果たしてシノギあるか。

  何とかなると思うがY氏はこのような手所が超得意なので心配ではあります。

  

上辺ワカレほぼ互角か。下辺攻防に注目

       白60、62に対し黒a、白bで手を打てば簡明ですがそれは

       左下黒57が顔立たたずY氏の辞書には無い。続いて・・・

       

実戦は黒1で黒A。黒1切りの図検証

       白5切りに私が予想していた黒1を検証します。白2が

       厳しいが黒3、5と対応し白がどう補強するか伺う。

       白6の予定でしたが黒7が×断点を見た急所手。

       二つ候補ありましたが優劣不明。先ず二線ブツカリを。 

白二線ブツカリの図

        白1には黒2、4と分断します。打ちにくいが白5か。

        すると黒14まで黒は生きることになる。白15まで白満足

        ですが黒16が厳しい。中の黒2動き出しもあり一波乱

        起きそう。この図は避けたいと思っていました。           

四線ブツカリの図

        白1四線ブツカリを採用したかも。黒2に白3と応じ

        れば黒4は仕方ない。白5に回れますが黒6とここを

        頑張るはず。厚み利用し左下黒aと攻めて行くが右下

        白b具合がどの程度の味か。この図もが勝負でしょう。

        ◎お疲れ様でした。双方英気を養い次回も熱戦局を。