K氏三子局・切り違い対応一場面

  3月8日の幽玄の間指導碁。本局は右上隅のキリ違いに触れます。

  簡明でわかりやすさが長所の手段。その前に・・・  

中央重視の棋風顕著のノビ切り

        右下ですがナダレ定石では一番簡明な定石かもしれない。

        白7で小ナダレなど変化多いので知識少ない方はナダレ

        せず普通にオサえてツケヒキ定石が無難。棋譜の最終手

        黒24ノビ切りにK氏の棋風が表れています。

        中に夢見る方に一度試して欲しい手を紹介しましょう。

中希望ならヒキ面白い

       黒1ヒキです。白2なら黒3、5と中を飛びます。白6

       受けなら上辺三連星という感じ。後に白イなど来たら

       オサエずに黒ロ。地にあまくても良いとの強い意志です。

ナダレ避けて中央主張

        さらに白2と来られたらナダレもあるけ黒3ノビは如何。

       白4で地にあまいのは百も承知という姿勢。白6なら黒3と

       こちらの三連星ですね。この図私は打ちませんが参考に。

切り違いに上アテは簡明だが・・・

       実戦は勧めの黒4上アテ。ただ白5逃げに黒6オサエです。

       これは悪手ではないが難しさある。白7、9にどう打つか。

アテ×アテの後に悩ませるツギが可

        黒6とアテたほうが簡明。『アテ×アテ』です。白7に

        黒×でなく黒8とツグのがポイント。白を悩ませます。

白連絡なら二子頂き互角

        辺を白1連絡なら黒2と△二子取ります。互角でしょう。

白二子単純に助けたら突き抜き

       白1は嬉しい。黒2が先手で黒4という良き姿得られます。

白頑張るなら辺は譲り中央拡大

        白1は頑張った手で黒を悩ませる手だが黒2を先手で決め

        黒4が明るい手。白5アテには隅生きているのでツガず黒6

        ノビが筋良き手です。いつの間にか中央は黒勢力で楽しみ。

        最後に左上に触れます。実戦は地を取られたがお勧め手法は

白を割って攻める打ち方

        実戦黒aとは真逆ですが黒1上ケイマは如何でしょう。

       白2逃げに黒3とモタレて黒5と方針はぶれません。今は

       何も地を得られないが白行方に黒▲が待ち伏せています。

       相手がシノグためいろいろ損してくれると成功となります。

       ◎お疲れ様でした。隅の切り違いは『アテ×アテ』だと常に

       100点~85点はあるのでノビよりも安心。実践期待しています。