久保六段初の三子局(11日研究会)

    11日の研究会で久保さんのお嬢さんと初の三子指導碁実現しました。

    センター修了10分前まで佐々木会長も交え検討です。先ず画像を。  

黒番:次に落ちついた手を打たれました

黒に選択肢多き出だし

        白1小目に黒2大ゲイマガカリは簡明目的。対し白3カカリ返し。

       ここで黒の打つ手ですが右下では黒A~D、安定なら△やイ・ロか。

       ハ~へのハサミも積極的ですね。受けは黒aツケ、bのコスミツケ、

       c~Fとたくさん。候補あり過ぎて迷いますね。光さんはaを選択。  

中意識した手厚い進行

        黒4、6は手厚い対応。ツケノビは令和で人気急上昇です。

        以下白11まで定石。次に黒aツケなら普通ですが黒12の

        中ケイマ。これは10年くらい前にプロ対局で新手法と話題に     

        なった手。黒16まで中を意識した自然な流れです。

        ◆白17ワリウチに黒イかロだと常識的。黒イなら普通か。 

カタから厚く・個性発揮場面

       「おっ。」黒1カタ!白2這いに地を気にせず黒5まで自然。

        白7ヒラキまで少々地にあまいけど厚い。後の活用次第です。

        黒9はハザマ生じているので黒Aのほうが良い。隅白△への

        圧力でも大分違います。  

実戦:柔対応

       反対オサエもあるが黒2オサエを選択。黒5まで右重視で

       白一子への攻めを主張。動くと主導権黒が握るでしょう。

       そこで白6ハザマを決行。豪か柔どちら選ぶか伺っています。

       黒7は柔。白8は許しても黒9と取り込み打てるとの判断。

       黒▲へ白14と迫った時に黒15ツケはこの一手。サバキですね。

       ◆光さんの棋風・長所・エンジンがかかってきた感じですね。

       ちなみに豪手段は出切りでした。戦いになるが黒打てます。

最大のポイント場面

      白1~11まで(7はa)分断したが白11まで隅先手で生きて

      黒12と模様拡大の好点へ。白13は黒数子をどうしますかとの

      問いかけ。黒はこの点に打つのも冷静でした。さてここです。

      黒番で次の一手をどこに打ちますか。     

局後に示した一手

        黒1を局後に伝えました。正直第一感だったので最善か、

        次善か確信はない。他にも良い手あるかも。言えるのは

        右下▲得したので黒×は逃げず捨てて黒模様を膨らませたい

        との気持ちです。白×を取りに来たら瞬間黒aも面白そう。

        前に打った●の活用で◆形ラインの位置にもありますね。  

実戦:逃げた黒石が負担に

白が決めない点を先に占める策

       ▲攻めを白は保留し左上消しに向かったときそこは相手せず

       黒1補強との発想あり。白2と入られるが黒3と圧をかける。

       黒a一子寂しく見えるが黒イ、白ロが利き筋なので心配無し。

  大事なポイント場面 黒番の次の一手は?

        白15に対する黒対応が後半のかなりのポイントとなりました。

        黒番でどう打ちますか。

        ◆ここまでの印象。黒A分断、黒B連絡、黒C最大実利と

        久保六段は要点しっかりおさえて頑張っていると思います。 

手順の切り一本

       『ツグ前に黒1切り一本』が大事な手順でした。白4が

        省けないので黒5カミ取りに回れます。今は×二子より

        上の白△への寄りつきの方が大きい。手順前後すると  

細かなそうな形勢

        実戦は黒1、 白2。後で黒3は白4、6と対応されます。

        以下白12となりヨセ勝負。なお白4で5とツグのは黒4

        ノビで白三子取られることお確かめ下さい。

        ◎結果は白中押し勝ちとなりました。でもデビュー三子局

        ですから。帰りの電車で話したが前の指導碁は五子で四子

        は無し。高校囲碁部での試合も文碁両道で楽しく頑張って

        上達していきますように。またの研究会参加待っています。