幽玄の間Y氏五子局

        Y氏五子局。久しぶりでした。先ず私が感服した一場面を。   

        打ち込み積極的で良し次の一手黒34に感服

        先ず見逃せない手を先に。黒30は悪手。手抜きしたいが

        打つなら堅ツギが正しい。終盤でこの手が仇となりました。

        黒8打ち込みブラボーです。黒22まで立派な成果で90点あり。

        お勧めはブツカリ×ブツカリ』次図で。 

ブツカリ×ブツカリが良き対応

        黒1ブツカリは白2となる。そこでオサエでなく黒3の

        ブツカリが良い手。白4と逃げれば黒5と一子制します。

        白6三々には黒7~13、15のモタレで白を攻めて好調。

          ◆実戦との違いは白が厚くないこと。

変化・白分断は天元が働く

                         ブツカリに白1切りは乱暴。黒2、4が厳しい対応で

         天元黒A存在光り戦いになるが白が苦しい。

堅ツギからハネ出しも有力

        黒1ツギも有力でした。白2に黒3ハネ出しが厳しく白4に

        黒5が自慢。以下黒9までこれも分断された白は大変。

四線へのカタ(中を厚くする目的)

             打たれたのは黒1カタ。私も好きなカタツキですがこの

          局面にふさわしく感じました。 堂々打ち込みもあるけど

          天元への応援・配慮ですね。白は悩みどころ。       

  実戦:黒厚み建築・左辺白活躍削ぐ展開

        実利で勝負と白2~6まで大人しく受けたが気分は良くない。

        黒9コスミは少々疑問。黒Aと一貫し厚くが好ましい。

        白10は消し目的のカタ。上辺お返しの意味もありましたが

        下を這うと黒模様自然に消える。ここで意表の一手が出ます。  

カタへのトビ受けは斬新応手

        黒1。あまり見たことないが相手のカタよりも先んじて

           中へ進出との意志ですね。続いて白2には黒3棒ツギ、

        黒5、7と手厚さ意識されています。ただ黒9はぬるい。

三間打ち込みが好機でした

       右下手厚さを活かすなら今!黒1打ち込みしたかった。

       三間だから厳しいのです。白2の点は黒3と応じても

       大したことはありません。白4下ツケなら黒5~11が

       最適で大きな実利得てさらに攻めが楽しみです。

       ◎お疲れ様でした。これからもよろしくお願いします。