幽玄の間V氏二子局

   指導碁設定模索していた時にV氏から申込があり14日21時から開始。

   始まる前に昇段されたとの報告。V氏との指導碁をたくさん打って

   内容を評価していた私も嬉しい。段位維持しつつ最高段目指し下さい。

   先ず画像を。図の解説少しお待ち下さい。

覇気ある場面:右下打ち込みから・・・

覇気ある場面:詰めからの競り合いで黒が主導権

   序盤棋譜下辺黒36が問題手。奇手白37を呼ぶ

厚さ活用の覇気ある二手

        黒4ハサミに白5は策含み。相手せず黒6ツケは気合。

        白7ツケに黒8連打は一級品の厚さ。ただ白9ヒラキが

        絶好なので左下は後でと右下カカリもありました。

        黒10大場から黒22(スベリ防ぎ絶対)まで自然な流れ。

        なお上辺黒イは白ロで先手で決めれば普通。ただ右辺に

        白ハ打ち込みが行えやすくなるのでまだ決めずあり。

        先手取り右下黒24打ち込みが気に入りました。白25受けは

        相場だが黒26ツメが最高手で覇気ある二手。戦いになると

        左下堅固が役立ちます。次に白Aトビが第一感でしたが・・・

 白トビは黒大ゲイマが最高手に思え棄却

        白1は黒2と予想。この手が▲二つから大ゲイマで良き形。

           白3、5とのんびり打つのもあるが不満に見えました。    

黒攻勢で流れ良し

                         白1ボウシ良しと信じ黒2カタに白3調子を求めました。

         ただ黒6ツケが好手。中と下両方打つのは白楽ではない。

         白9ブツカリは遅く白1重かったかなと後悔していました。

                           ここでV氏考慮。考え過ぎたのか黒×を選択。敗因の一つに。

棒ツギが手厚く悠々進行

        中を打つ黒1棒ツギが最適でした。白2の予定でしたが

        黒3トビ、白4にも黒5トビがスムーズ。白6スベリは

        黒7でむしろ有難い。左下打ち込みはまだ下辺白弱い

        ので得しないです。黒は力む必要なかった。

力みのオサエで白策動・期待図

       黒×を見て白1が浮かび決行。普通は黒2受けで得ですが

       白3と打ち込みます。黒4には白5ハネ。黒はここの腰が

       弱いのが頭痛い所。戦いで先行き不明の乱戦になるでしょう。

       ◆実戦はそれを避けるべく工夫の受けを打たれました。

リズム悪くなったが良き辛抱

        黒2は配慮手。白5に黒6も然り。防御としてはなかなか。

        ただ黒好調だったリズムが止まった感じ。利かしたので

        白7と根拠を奪い攻める方針を選びました。黒8、10は

        厚い打ち方だが下の白一団には余裕があります。白11に

        黒12守りが惜しい。部分的に隅の地にも辛く良い手だが

        白13ツケコシがタイムリー。この手打たれる前に・・・

ソイから守りが良き手順

        ここは黒1ソイがタイミングでした。白2は省けない。

        そこで黒3が調子の守りです。この瞬間全体が治まった

        雰囲気になる。左辺白4が最大ヵ所で持久戦ですが黒は

        地合い良く十分打てたでしょう。   

ツケコシへの対応例・これからが勝負

        ツケコシに頑張りが実戦でしたが無理だったようです。

        黒1~5が穏当な対応で以下予想されこれからの勝負。

        ◎不本意な一手からリズムが止まり悔やむと立て直しが

        うまくいかなくなることあります。前回は相当良き碁、

        前々回は完勝と昇段された強さは私が確信しているので

        次局は力発揮、熱戦を期待。お疲れ様でした。