Ｓさんには毎回受けて頂き本当に感謝です。本局は圧倒的
優勢でしたが白の薄き形へ拘り生じたために『普通に打てば
断然良し』を逃し、つけ入る隙を与えた点が残念。では開始。
黒４ツケに普段は定石のハネや三々を打つが浮かびの
白５を採用。しかし序盤早々二線白７では冴えない。
黒８、白９と進み最高点黒10を打たれきちんとお灸、
咎められました。白７ではまだ白８に這うべきです。
取られたら大きいと白５逃げだ出しですが右下白二線
ハネも黒Ａ生じ安心させ悪く白に楽しみない進行。
比べＳ氏は完璧と言って良い。天元黒Ｂを活かす黒12、
14の二段バネもカッコいい。
白１、３にこの一手黒４ノビ切り打たれ白は憂鬱な気分。
仕方ないと白５ツケですがＳ氏考慮されていました。
ツケにはハネよが一番自然で普通。何か気になったのか。
ここは上達のためしっかり伝えたい。黒６ノゾキは白を
重くする意図だと察するが白７ツギと代わり天元と６が
裂かれ形で悪い。続く黒８、10は白の眼形を奪いつつ
黒の眼の足しとの目的ですけど一手遅れました。
◆二つアドバイスあり。①白一団の眼形は未だ気にせずが良し
②右下黒一団は隅のカミ取り保険あって強いので気にせず。
なお黒12アテは先手だけど決めずが良。駄目詰まり導くので。
競り合いから数手進行、前の疑問手の影響で黒大優勢が
減っていますがまだまだ。白１打ち込みに黒２は最強。
思わぬ強手に白３は予定変更。ここで中の黒も気になるが
右上連打（次図）したかった。黒４、６は切りを含んで
この部分は好手ですが白７が双方の分断点で許したのは痛い。
黒１と打たれたら白が痛かった。白２補強くらいだが
黒３と打つのが上下見合いにして良さそう。白４に
黒５とノビて中の黒は余裕あり。黒１光っています。
▲ポン抜きは良き収穫。それを活かすべく黒１モタレから
白×一団を攻めて行ったのが実戦。積極性良しですね。
でも結果は左辺に雪崩れ込まれ損した感じ。切り替えて
黒13から上辺黒21まで左上開拓へと修正。勝負は後半。
攻めたい気持ちを抑え黒１と左辺守るのが賢明でした。
白２は仕方ない。右下黒安泰なのが良い所。Ｓ氏打たれた
上辺黒３～９が手厚い好手段です。
◆前図と比較を。中のポン抜きが大模様作戦で活躍しそうです。
お疲れ様でした。記録を取られ熱心なＳ氏はグングン上達する
でしょう。実戦的な感覚を徐々に身につけ頑張って下さい。
５月の下じょ会は21日（日）です。よろしくお願いします。
