池本六段三子局

        池本六段は暫くの間、月に一回の研究会参加となり残念ですが

        その分切れ味ある一局を魅せてくれることを期待しています。   

互先的立ち上がり

        黒16まで文句無く互先的。白17に手抜きもあるが

        狙い含んでいるので黒18ノビ賛成です。

黒に一つ疑問手

        黒1~5まで石が張っています。黒3が疑問手です。

        理由は白3なら黒は隅サガリで応じ白得しないから。

白に一つ疑問手

        白1~9まで白疑問手は白3。白5が正しく実戦は二度

        手間になっています。白5省くと二線の黒ツケが厳しい。

        白9に池本さんは積極的な豪の出切りを選びました。

右辺受け切り白の出方待つ図

        対し白はカタを打ったが普通に黒1と応じた方が地を

        損せず良かった。白4と封鎖気味に打ったなら黒5ツケ。

        白はハネたいけど抵抗心配(次図)なので白6ノビくらい。

        黒7進出でゆっくりとした戦いですね。前に黒aは疑問と

         伝えたがこの展開だと黒b安心も含む佳き保険手です。    

フクラミからハネの筋

           白1ハネには黒2フクラミ。白3で封鎖目指すが

        黒4ハネが抵抗。白5よりなく黒6アテで白a、黒b

        白c、黒dまで種石取られてしまう。

反発の実戦・上辺が見返り

        黒1はある意味反発。しかし白12まで黒地の荒らしが

        良く白満足でした。黒7は一つ黒8だったか。

        黒19気合良し。瞬間白×と切ろうかと思ったけどある筋が

        見えて却下。その筋は高級で・・・

三本サガリからの捨て石策

        浮かんだ図。白1切りには黒2、白3のとき黒4の

        三本サガリのキカシ筋あり。白5受けに黒6カケも筋。

        以下黒24まで手数長いけど捨て石で黒厚くなります。

白踊り出しに

        黒1、3と打てては黒の主張が勝っています。白4は

        根拠に辛い手法ですが隅5頑張りが良き判断。薄い姿

        だが白6は意地。ここまで黒順調。しかし次の黒×が

        混沌局面を呼びました。従順黒aで良かったのです。

大人しく受けゆっくりが最適

        黒1、3とどうぞ荒らしての受けで良かった。今度

        ノゾキ心配なので白4。そこで黒5と稼ぎ白6を促し

        ます。黒7と補強し後半に向かい順調な展開でした。

        この後もいろいろあったがここでゆっくり進めたら

         白が勝つのはかなり苦労していたと思います。

         ◎お疲れ様でした。来月もよろしくお願いします。