H氏四子局

      H氏の感想で弱石が無かったので打ちやすかったとありました。確かに

      その通りです。振り返ると白に大きな敗因あり。大緩着打ったため黒が

      伸び伸びと躍動し戦いを起こす場所が皆無に。では序盤から。

手厚い抜きからきびきびと戦い起こす

        黒1抜き。互先では一手遅れるため採用する方はいない。

        でもこの味良さが後で安心し打ち進めることに繋がる。

        三子以上は問題だが四子までは採用可とします。

        白2三々は戦う意図でなく黒9で左下ヒラキなら白も

        辺にヒラいてゆっくり進めましょうが目的でした。しかし

        左上からの黒ツメは反発、好戦の意図。白10から戦いに

        なりました。黒11、13リズム良く適切。黒15一間受けも

        ×を見て優。白16様子見にも黒17。H氏は戦闘派です。

白ツケへ反撃法

        第一感は白1ツケでしたが黒2~白5まで想定し黒6が

        見えて却下しました。白イに黒ロがあり△困ってしまう。

初の悪手

        白1、3に黒イは白ロで×を無くし異筋。中を打つなら

        堅ツギが良いが瞬間下辺黒4コスミツケは良きタイミング。

           感心し白5と受けた時に黒6はがっかり。決め方は・・・

ハネ出しから決め味を残す所

                           いずれ三子になる方なので伝えたい。黒1から3と形を

        決めるのが良い手。白4で損に見えるが後に黒イ、白ロ、

        黒ハのハネツギが加わると黒×切りという手筋あり。

切込みからのコウ手段

         黒ハネツギに白△など手抜きしたら黒1切込みを放つ。

         白2カカエに黒3が手筋。白a抜き、黒bでコウ。

        ◆このコウは黒が気楽で白が譲歩し一子取る可能性高い。

白大反省・中を戦うべき

        黒の動きがぎこちない時、白チャンス。中を切った後に

        当然白1と戦うべきでした。黒2と我慢すれば白3と補う。

        黒4実利を選ぶと思うが白5とさらに中を打ちます。

        黒は▲動くか捨てるか方針を決めることになるが実戦と

        比べると大差。白1を逃したのは大いに反省です。

分断は乱戦・黒怖いはず

        黒2と反撃する可能性はあるが白4、黒5に続いて白6

        単ツケが好手。分断し合い乱戦になるが黒が怖いでしょう。

断然黒良し・黒6最高飛躍手

          実戦。白1はひどい。対し黒2ノビは流石です。白3、

         5と元気なく進出した時に黒6二間!伸びやかですね。

                            白△持ち込みのような形。H氏ニンマリだったはず。

全て受けて満足は正しい判断

        事態は深刻と気づいた時は遅い。ただH氏は暴走する

        ことがある。それで挑発気味に白1。しかし素直に黒2。

        オシ期待したが乗りません。続いて中を白3。利かされを

        嫌う方なので何か反発を期待したがここも黒4受け。以下

        全て大人しく受けられました。

        ◆この場面は反発無用で『白の利かし疲れ待つのが賢明』

        左上も勝利見えたのかガッチリ隅を固め黒22まで何もせず。

        ◎事件起こしたかったが完璧に封じられ結果は黒中押し勝ち。

        久しぶりに負かされました。強くなっていると実感です。

        来月もよろしくお願いします。