石原氏は久しぶり。聞く広大な地での旅を満喫されていたそう。
では立ち上がりから。難しさある定石から始まりました。
黒2小目、黒4一間バサミは石原氏指導碁では相当珍しい。
白5カケに黒6、8出切りは当然で変化膨大だが振り変わりに
なることが多い。黒12は頑張るとの意図。白13、黒14までは
昔からある進行。次に白aが普通だが思いついたので白15を
試してみました。現代は白15で白aが主流、黒bノゾキも
ちらちら気になりまだ決定版は不明。石原氏長考です。
準備して白5は黒6~10とアッサリ捨てられるのが嫌でした。
特に石原氏は捨て石の職人なので喜ばれそう。黒×は美味か
今一なのか。互先なら採用しても良いが二子だと少し不満。
もし同じく捨て石策取れば白6で▲は美味しい。黒7は
利きません。黒7で黒Aなら白Bシマリ。これは満足。
実戦黒1を打ち黒3を逃したのは考え過ぎと察します。
相当昔に流行った定石なので記憶を頼りに示しましょう。
白24まで。いろいろ手筋が含まれている定石です。
黒25、白26に黒27と一段落にはまだ遠い感じします。
二子局だと互角より黒が良く見えますね。
数手進行した場面から。白×が失着(5が正しい)で
隅の黒は生きとなったのは黒の喜び。生きる前に黒1。
鋭いキカシです。黒3、白4交換は微妙でした。打った
ため白8と中を補強出来たのは白の喜び。(次図参照)
単に黒1、3と生きた場合に中を白4と打つと黒5がある。
白6は仕方なく黒7に白8と辛い生きとなってしまう。
◆よって白4では白6抜き。黒は先に中の白へ迫ることが
出来ました。
左辺黒サガリは無駄ではなく黒1が先手。白2ツケに
黒3は気合。この手で黒4なら無難だが白3を許すのは
耐えにくい。大人しく打てば生きだが白4切りも気合です。
◆もし黒1に手抜きし中を白×と打つと・・・次図を。
中を打つのは貪り。黒1、3が好手。白4に黒5まで死に。
数手進行しました。緩まず黒1ブツカリと頑張っています。
白2、4で楽だなと思っていたが黒5が幻術手。白6、8と
対応したが黒15までうまく立ち回られました。地をかなり
得しています。この辺が二子で打てる強さなんですね。
ところが大変なことが起こる。一つ先手でキカシてと白16に
打ったときに中を手抜きの大ポカで黒十子取られてしまった。
黒1と助けていれば白2~黒5まで想定してもこれからの碁でした。
◎お疲れ様でした。この画像を見てわかるようにもう一歩で逆転勝利なるかという
ところまで行きました。白踏みとどまりましたが懸命に頑張ったと思います。
次もお待ちしています。ポカにはどうぞお気をつけ下さい。