有楽町棋院指導碁U氏五子局

     Uさんも市ヶ谷・有楽町と数えきれないほど受けて頂き感謝。当初級位者と

     謙遜されていたがもう三段近くありそう。一面だと本人の希望で対局中に

     良手教える指導碁ですが本局はわずかでした。では始めます。

最適な打ち込み箇所のみ伝授

        打ち込みどこが良いかとの質問あったので黒26を伝え

        ました。理由も(白がツケ切りなどサバキにくいこと)

ノゾキは試験として決行

        黒4では黒5先制攻めが打ちやすそう。白5に黒6受けは

        同点白嫌だったそうで気持ちわかる。一応白7と本当は

        白弱いのに強いふり。黒8トビマガリに「直ぐプロは普通

        直ぐノゾキしないけど勉強の為に体験しますか。」と伺うと 

        『はい是非。』との答え。なので白9。黒イとロどちらか。

ノゾキ封じの準備手

         トビマガリの前に黒1、3と先に利かすことが可能

         でした。そこで黒5なら白aノゾキは黒bで平気。

         二つノゾキしたため▲が少し薄くなるが堅く大丈夫。   

実戦・分断し合う進行

        Uさん少考し黒1上ツギ。良き選択です。以下黒9まで

        実戦。黒一子取られたけど中の白は三個孤立となり

        黒断然良しの展開で白大変。余裕なくなりここからは

        一手もアドバイス無しで打つが・・・強いのです。

強烈なブツカリ

        数手進行したところ。白遁走中ですが黒は中ポン抜き、

        右の黒数子ガッチリ連絡で万全。白△とツケてそのうち

        左下黒へ反撃を企んでいたら黒1!ブツカリ。白イと

        止めたいが黒ロ切りでアウト。白ハは黒二で脱出不可。

        一眼も無い白×を抱えるとこのような時に本当に辛いが

         ここでブツカリ強手が打てるとは感心。

強烈なコスミ

        中を囲ったのが若干ぬるく白12 と一息ついたときに黒13。

        実は序盤で白二線スベリに簡明と伝えた手でしたが今は

        中の白を攻める意味でも最高手になっています。相手せず

        白14は変化求めた手だが黒15と無視。白16連打に我関せずと

        黒17閂です。「参った。左下黒への攻めが楽しみだったのに。」

        ここまで全部 U氏自力。最後までヨセて黒10目勝ちとなりました。

        ◆ブログ作成中に見えました。白の反省図を次に載せます

左辺受けて勝負すべき

         白1と応じるべきでした。分断されるけど地が大分違う。

         白15となれば二眼出来そう。ただし次に左下分断され

         もちろん黒優勢ですがこの図ならこれからが勝負です。

        ◎今度六子局で真剣的指導碁を提案しました。もちろん

        対局中に助言等は一切無し。了承得たので次回が楽しみ。

        お疲れ様でした。