11日(月)私が年齢で卒業となった中庸戦予選が行われている時間に
最強豪Y氏からの申し込み。棋戦のような気持ちで臨みました。
先ず画像を。黒時間切れとなったがもし打ち継ぎでも白勝ちとヨンで
信じていました。ただヨミに穴があるかもしれない。検証します。
黒が右上から中央・下まで伸びた白大石を攻めてきて白が分断し勝負。経緯です。
下辺白△ハネが私のヨミ筋。ここで時間切れとなりましたが本当に白良いのか。
隅を黒1と出るのは簡単。白2(3の右)、4です。黒三手、白四手で白勝ち。
黒1三目の真ん中が見た目は形。白2連絡、黒3連結となります。下の黒が生きなら
黒成功ですが必殺白4ツケがある。二眼出来ず黒取られをお確かめ下さい。
先ほどの二図が私のヨミ筋でしたが検討時に黒1が浮かびました。白2、黒3と
なり果たして下は白先でどうなりますか。それは最後に。では序盤から。
左上黒9ツギから黒11、13、15と若々しく躍動。白14・
16・18はじっくりで打ち込み・出切り残す意図。黒19五線
囲いは奇抜に見えるが実戦例あり。好ましく感じました。
右辺ワリウチから白22ヒラキに黒23コスミ注目です。
◆本当に格調高き手。下辺より中が価値高いとの主張です。
コスミツケについノビたくなるが黒2、4パンチ飛ぶ。
戦いになるが分断されるのは白怖いです。
数手進行場面。前図より右上、左上黒が厚くなっています。
黒1ハサミが当然ですが良い手でした。白2スベリには
黒3がセット。良きジャブがヒットで黒にポイント。
今思うと右上白カカリでは一路控えるのが相場でした。
解説したき箇所多いのですが進行した場面から。黒1は
好点。攻めつつ▲模様囲う展開で黒好調。白2はモタレ
シノギで二子活用が目的。ここが大きなポイントでした。
黒は柔の受けか豪の対応が良いか・・・
黒1ソイで堅く取るのが良かった。白2にも忍の黒3。
この打ち方の良さは左の黒模様へ悪影響がないこと。
白4、6と遁走しますが下辺は白スベリあるので気にせず
最大ヵ所黒7へ回る。左一帯約50目でかなり優勢でした。
白は右上で弱石を作ったのが相当悪かったことなります。
がっちり取ると伝えたがまさかの白2ツギが結構難しい。
黒3、白4交換し黒5ハネ出しが最善。黒9まで対応し
ようやく白無理とわかりました。色々変化ありますね。
黒1力みを利用し白2、4。黒5や黒11など地の損得より
白の眼形奪取優先し狙っています。白12が黒13となったのが
白のポイント。黒13で抵抗手段は黒aだけど(後の図で)
無理なようです。左下白14、16を打てて形勢急接近。
上の黒aではいったん攻め保留し左下黒1が賢明でした。
右下黒Aツケもあります。実戦の黒aは後に黒イで黒ロの
ウッテ返しと黒ハの分断を見て味あるのですが左下は白から
先手ヨセなのでベラデカなんです。(片先手約10目)
局後白1に黒2は検討さたか伺うと黒危険で断念との答え。
大事なところだったので検証します。
黒2に白ロ受けならば・・・
白1と受けてくれたら黒2とツグのが好手です。心配に見える
白3は黒4から6ツケコシが手筋。白△に×断点が生じています。
でもこれは架空話。白1と受けずに・・・
右下黒コスミツケは無視し白1、3分断が成立します。
黒6突き出しでガタつくけど白7が唯一の受け。味良く
生きたことで右上黒一団のシノギが不可。
◆実戦のY氏が打たれた白二子取りは正しかった。
中で小競り合いがありましたが黒aを見捨てる黒1突き出し
での振り変わりが勝ったと思います。私の計算ではヨセ勝負。
こうなると左側▲と固めたのは白の味消しとなっています。
では冒頭場面解答を。黒1の二線オサエがしぶとく見えましたが白4ハネが
好手で黒困っています。隣にオサエは切られ左の黒四子が取られ。
よってこの部分に関し黒に妙手無ければ白良しが結論となりました。
◎お疲れ様でした。本局も内容濃かったです。またよろしくお願いします。