30日・1日の秩父合宿があるので明日23日(土)の研究会はお休みとなります。
うっかりされる方いませんよう念のため。よろしくお願いします。
では下川五段指導碁。本局いくつかの場面で前とは違う厳しさを感じました。
AI研鑽もあると思うが剛腕野村六段の影響か。やはり碁はパワー大事。
三局とも白の出だしは三間ヒラキと講義したダイレクト三々を
打って見ました。全局違う展開になり即実践はとても有益。
右下黒8は会の栗林さんが愛用。簡明で先手が利点です。
左上白三々に黒14で先手取り右上黒16シマリは互先的。白17、
19は黒20が冷静受けで白今一つでした。気持ち切り替えて白21の
カタ。教室では小林さんがカタ愛好者。下川さんの対応は・・・
一応黒1下這いが白の注文。白2となりますが左上の▲が
弱く見える方は採用したくないかな。なお黒1で黒イは白ロ。
黒1。これは反発手。互先でもカタに這わない実戦増えて
います。白8まで白は厚い顔をしているが実際は強くない。
「攻めて来るかな。」と身構えていたら左上へ黒9カケです。
局後感想で白から9コスミが良い手に見えたとありました。
白10、12出切りに黒13好手。むむむ、AIの匂い感じた瞬間。
苑田九段名言『美人追うな」がありますが弱い石見ると攻めたくてムラムラします。
黒1を先ず利かして黒3と右側白を割るのが第一感。もし白4とコスムなら黒5と
飛んで白6に黒7と本気の絡み攻めを選ぶでしょう。いけると思うが威勢良い攻めは
息切れや失敗すると利益少なきこともあります。参考程度に。
実戦の下川さんの左上カケからの展開の方がしっかり利益ありお勧めかも。
白1と補強し一安心したが左辺黒2が模様拡大の大好点。
白3カタは軽い気持ち(黒aだろう)でしたが黒4と反発。
いつもより強い態度。左辺入らずの白5にはビシッと黒6。
白7ワリコミに黒8~10も早かった。ここで失着の白11アテ。
黒14まで振り変わりですが白3が置いてけぼり状態で黒良し。
「小さく取って。」の白15に「冗談じゃない」と黒16反発。
前は中盤以降白の言うことを聞いた印象あったので本当に
驚きで嬉しかった。よし、私も本気で。と踏み込んで行き・・
正しくは白1切りでした。黒2~白7まで必然で実戦とは
真逆の振り変わりとなります。黒16まで想定。黒打てるけど
実戦より白にも楽しみありそうです。
いよいよ大事な場面に突入。白11マゲに黒の正解は?
黒1タケフが正解。もう放置不可と左辺白2と生きますが
黒3ケイマが厳しい。白4逃げに直接攻める黒5が良さそう。
白6逃げに黒7トビ。右辺の厚い黒が逃走箇所に待ち伏せして
います。白一団眼形皆無で勝負決まっていたでしょう。
黒1、3、5を見て少々安心。腕力まだまだだなと感じました。
白6に継続し攻める予定だったようですが黒7が省きにくい。
理由は白からシボリで団子にする筋があるから。(図は省く)
少しもたついたけど黒9ツケがモタレ攻め。黒攻勢続いています。
◎解説はここまで。今回の内容は90点。これからもこの姿勢で
指導碁を力養成の場にされたら野村さんとの戦闘に必ず役立ちます。
29日(金)の教室もよろしくお願いします。