9月に卒寿を迎えられた宮島さん。いくつかの碁会でお祝いあったそうです。
浦安碁会後に二次会を行うことありますがその日はお祝い申し上げました。
思えば15年以上前の新浦安囲碁サロンで初めて指導碁をされたときは三子。
終了後これからさらに囲碁の高見を目指すか碁会所の主で気楽に愉しむかを
日本酒かわしながら私はいきなり直談判。返答は上を目指すとの言。
手厚く打ち勧め本手重視の太陽のような棋風は健在です。その日の美味
お酒の画像を先ずお見せします。
私も味わいましたが深みと細やかさあるお酒。では解説開始。先ず注目場面画像を。
下側から始まった戦いは白が押し気味に進めていました。ところが左辺黒のカタが
不思議な厚い手で後に上辺で黒豪手炸裂への序章だったです。その場面は次に。
本当に驚きました。黒無理が第一感。宮島さん潰れないか心配したほど。しかし
現実は白困っています。左辺穴ぼこがかなりの弱点。この後の進行は後ほど。
白の初手は碁の碁(5の五)。滅多に打たないが魅力ある
着点。黒が地にあまいよと即入る方が嬉しいが放置されると
白7とトビ下ろすぐらい。隅を地にするには手がかかります。
黒8、10は戦闘宣言。単に黒10だと穏やか。以下競り合いへ。
黒16は黒aもあるが白17詰めをを避けるならば・・・
安定重視なら黒1。どっしりした良い手です。ただ白も
白2オサエが好点。黒3を決め黒5守りとなるでしょう。
黒a狙いや右下黒b侵略は打ち易くなるけど左上白△、
黒▲交換は白の自慢。これはぬるいと見たのが実戦。
常識はツケにオサエだが黒4まで根拠持ち▲二間の良き
補強となる。白×と白1、3はちと狭く不満でした。
露骨ですが白1、3を決行。この方が右下白△働くとの
考えです。対し気合の黒4だがいったん黒6がベスト。
白5分断から白9までこれは戦機捉えました。
◆白の強い箇所で捨てられない二つの黒弱石誕生です。
数手進行した場面。競り合い白△とタケフにしたところ。
次に黒が普通手だと楽だなと思っていました。
黒1ケイマは石の流れと言えます。ただ白2と右に打ちやすい。
左辺放置されているので黒3と打ち込みたくなるが構わず白4と
連打するでしょう。右の黒一団かなり心配になります。左の△は
隅三々ツケサバキや白×ハザマもあり軽い。左下から伸びた
白一団も眼形厚く心配無し。私が期待していた図でした。
打ち込みある所をカタ?黒1に有難いなと白2、4受け。
続く白6は勇み足。白aと受け切るべき。おそらく右から
黒が中の白一団へ迫って来るけども何とかなる。実戦の
白6、8はa借金残し白△を自ら重くする進行へ。
白1、黒2キカシから白3トビに回れば上下黒は繋がる手
ないと思い込んでいました。黒4に白5で「さぁどうする?」
すると少考され黒6、8出切り。白×一団が弱いので打てるとの
との考えですが素晴らしい判断。黒も怖い点あるけども・・・
先ず考えるのが白1、3の筋。黒4でワリコミもありそうだが
普通の黒4で困る。左の白5が省けないが黒6ツケコシ炸裂。
攻め合いになると手数は黒かなり多く白は勝てない。
この変化も白駄目ですね。●●●本当に心強い。
私は対局で左右見合いにされ困ったときは第三の手を
模索します。それが白1。宮島さん意表突かれたよう。
普通の黒2ツケ受けが最善でした。白3には黒4と応じます。
白は後続手段ありません。白5、7が最強だが黒8と分断され
持たない。以下黒16まで白潰れです。
正しく中を受けられたら泣く泣く左辺白1よりない。満を持して
黒2カカエに回れました。以下は想定ですが黒優勢です。
実戦は中を受けずに上辺二子取り急いだために・・・
白が中央を蹂躙し左辺黒三子を捕獲する利益与えてしまった。
手をかけ補強すれば未だ打てたけど右の一間急いだので阿漕な私は
ノゾキ・タケフを駆使しワリコミで種石捕獲。形勢は白へ。
◎パンチ炸裂されたので本当に惜しい。私は困った時や追い詰め
られたとときに怪しい策手・妖手を必ず放ちます。次はそれを
打開し快勝目指して下さい。11月5日もよろしくお願いします。