指導碁は四局、その注目一場面を紹介します。先ず森永氏六子局から。
森永さんはしっかりした碁。同格には強気で圧して行く内容です。ただ上手には
手が伸びない面ある。指導碁も堅く危険は冒さないが本局では違いました。
中央ノゾキ打たれたところ。予想しない手で一瞬ドキリ。積極的一手です。
右下白△までようやく生きた所。ここまでうまく打っています。
すると中央へ黒1ノゾキ。驚きました。今までの指導碁では
あまり積極的な印象無かったので。×三か所を見ています。
白2と一子助けるのは黒3~7でしょう。分断されると
右辺白一団に二眼はありません。右下黒も完璧に生きて
いないのでこの選択で勝負もあったが白怖かった。
◆意表突く攻めに上手も心配になることあるのです。
白2に黒3から分断。白4、6と少し抵抗し白8戻りです。
黒9カカエは石の形。ここまで積極的姿勢加わり強くなって
いると感じました。ただ黒9では優先ヵ所あり。それは白△。
冷静に見ると白二子不気味。黒1としっかり取りきって
おけば安心でした。白2、4には黒5で平気です。なお
実戦でも伝えたが左上隅の対応を示しておきます。白イなら
黒ロで味良い姿。
◎三人の上手との対戦でもさらに積極性出して頑張って下さい。