研究会指導碁:島氏四子局

     指を大怪我された島さんが参加されました。まだ治癒されてなく

     慣れない左手での指導碁・対局はかなりしんどいと思います。

     それでも島さんらしさありの内容で安心しました。

     その日の対局は佐々木会長との二子局。整地画像からお見せします。

ジゴ局

  細かいなと思っていたが黒36目、白36目でジゴ。平和な気持ちになりました。

  では島五段四子局から解説します。

大好きなカタ

          穏やかめな白9スベリ。受けなら右辺守ります。

         すると黒10カタ!早くも島さん好きな手出ました、

一瞬浮かんだ図

        白1から分断するのが上手の気合。ただ黒6まで平易に

        ノビられたとき手が止まる。根拠白7には黒8カタで

        脱出されるでしょう。白空振り感あるので実戦は・・・

手厚く立派な序盤

        白1、3と低位だが辛抱しました。すると黒4のきつい手。

        素直に白5と応じたのですが黒6オサエとなり手厚く後続手段

        黒イ~白へまでキカシも残る(黒a利用は最後に)

              黒16はスケール大。白17はどちらかを荒らそうという策手。

        右重視の黒18は順当。白19ノビに・・・

堅ツギで十分

        普通黒1ツギで十分。白2~6が相場ですが黒7実利が大。

        ▲とオサエたときは隅実利で相手に圧をかけるのがお勧め。

実戦進行

        島さん悔やまれたのは白10を許したこと。実戦不足からの

        油断ですね。序盤厚みが働きにくい碁形になりそうな雰囲気。

        左辺黒7が失着ですがその前の黒5切りでは・・・

上アテで先手取るのが本筋

        本来白がノビるべき箇所黒1アテが本筋した。白ツギ

        にくいので白2外しですが黒3、5と下辺に手を戻します。

        以下黒9まで十分。黒a保留した理由は黒イ・黒ロなど

        ツケコシ味も狙えるから。ツケコシと言えば・・・

右辺ツケコシからの利用例

        実戦図。右下白三々、黒オサエ、白這いのときがチャンス。

        黒1ツケコシがタイミング。今なら白2、4。そこで黒5と

        隅から白に生き方を問います。白6だと黒7がぴったり。

        黒イ、白ロ、黒ハ分断と黒a眼取りが見合いになります。

        ◎順調に治癒されて気兼ねなく対局出来ますように。来月も

         研究会・浦安碁会宜しくお願いします。