研究会初参加・新崎氏五子局

  新崎さんは下じょ会で指導碁を受けて頂いています。有楽町研究会の事を伝えたら

  早速参加されました。その日は人数も寂しかったので本当に嬉しかった。

  指導碁の前に野波幹事と対局。あまり白を持つ経験無いと聞いたので楽しそう。

  先月見事に負かされましたが本局も白窮地場面に陥ります。先ず画像を。

白の窮地場面数手前の画像

     右側白模様へ黒一子捕獲しツケた黒一子も持ち込みにが希望でした。しかし

     数手後に右側大きく白地にすると中央全て黒に献上せねばならない。でも

     中の白を助けると右の白地大幅削減が必然という困った状態になるのです。

    では序盤から。

 黒の次の一手は私の予想手とピタリ!

位高きトビマガリ

        白の一間高ガカリは特殊のカカリです。地はあまいけど

        勢力重視が目的。なのでそれを削ぐ黒1トビマガリが好点。

        この局面は黒模様拡大も兼ねているので一石二鳥です。

        1分ほどの考慮で打たれた新崎氏かなり勉強していますね。

        下方面に移ります。積極的な黒13打ち込み賛成。露骨な

        白14コスミツケに黒どう対応しますか。

分断なら最強

        下地ならば迷わ黒1コスミ分断選びます。白2叩きは

        喰いますが黒3、5と強気を主張。白6ならば黒7、9と

        モタれて競り合う▲存在が頼もしい。黒打てるでしょう。

実戦:手厚く負けにくい良き進行

        実戦は黒1サガリ白2と連絡出来るので腹は立ちません。

        削減の白4消しは互先感覚。ただ黒5囲い許し置き碁では

        あまかったか白6、8は逃げだが黒9黒11対応は

        碁盤を広く見て強い。上の黒地荒らされていないので

        攻めず逃がして十分なんです。先手取って黒15~19の

        塗り付けが好判断でした。中の黒三子応援と左下黒模様

        形成、下の白への寄りつきと三つの働きが効果です。

        続いて白20トビに黒21一杯ツメでは・・・

中央止めた場合の一例

         黒1カタで応じた方がさらに打ち易かったと思います。

         白2、黒3で白4二間に回るよりないが下の白へ寄り付く。

         先ずは黒5二線トビ。白6なら厚く黒7と攻めていく。

            白8に黒9と追及し白10に黒11で「生きて。」の催促。

         白14、16は泣きたくなるが仕方ない。黒17で勝利宣言。

中の薄み考慮したい場面

        左方面は一段落。白少しポイント得たでしょうか。

        右上白1と最大実利打ち後半勝負を望んだときに新崎氏は

        黒2削減。悪手とは言えないが黒Aと控えて十分でした。

        白3と反撃。中の黒に薄みあるので黒2は怖い手なんです。

接触戦:黒番次の一手は?

         白3迫りに中の連絡はいろいろあるが対応は仕方なさそう。

         自然に白9と黒2を孤立させました。すると黒10!深く

         ヨンで打ったとは思えなかったので白11、13。持ち込みに

         するのが目的。指導碁連敗は避けたいので当然ですが遠慮なし。

         しかし黒16!白17で裂かれるけど異筋の好手でした。

         黒20のとき手が止まり二分ほど考慮したが白に良い図が無い。

         仕方なく白21と出たのですが黒は考え過ぎずに・・・

正解①オサエで見合いにする

         黒には二つ正解がありました。一つは普通の黒1。

         白2切りなら黒3が賢い。白aに抜かれても黒イ。

         白ロ、黒ハ、白二、黒ホまで頭が止まりません。  

         しかし白aで白ハは黒aで中に黒30目出現しオワ。

正解②フクラミで見合いにする

        黒1フクラミも正解。イとロが見合いで白困ります。

          ◎実戦は残念ながら黒×。まだ黒優勢でヨセ勝負でしたが

        命拾いした白は強い。でも本当に惜しい場面・残念局でした。

        お疲れ様でした。参加感謝です。また研究会に顔を出された

        ときは五段格として是非六段陣との対戦を。