大会から:芥川七段vs加藤六段(先)

     芥川さんと加藤さんの対戦。戦いが延々と続き双方ぎりぎりの

     危険死活場面が結構あったような記憶あり。今回は序盤一場面を

     少しだけ解説し画像から流れを推移し感想程度で紹介します。    

見えない右下は黒ケイマか一間か?

        写そうと身構えたら白の芥川さんの手がすっと伸びた瞬間。

        指先左下へ向かいそうに見えますが打たれた箇所は・・・

冷静な受け

         目撃したのは白1受けでした。直前黒▲に切られたのですが

           実に冷静な一手。私だと考慮時間取り白a切りや白bノビを

        検討しますが白aは地が損な意味あるし、白bは忙しい戦いに

        なるでしょう。白cもあるが白1のほうがスマート見えます

  直ぐ黒動き白も迎え撃つ戦い(黒打てる)

        実戦は柔軟で黒一子動かなかったが黒1を検討してみます。

        対し白2なら黒3(隅の地に辛い受け)となる。続いて堂々なら

        白4動き出し。ただし黒5ツケがモタレ兼ねた連絡となる。

        この展開は戦いになるが黒に分があり。右側▲も活躍します。

        よって白4では・・・        

白は戦闘回避が良さそう

        白4と左辺黒×へ逆にモタレるのが面白そうです。黒5には

        白6と連打。白二子は取られますが中を大きく囲い黒地に

        するのは簡単ではない。 以上少しですが参考に。 

        ■実戦画像がたくさんありました。物語的に見て下さい。 

       

双方実利も気にしながらの戦い

双方相手の一団を狙っています

  上黒一団のシノギ具合は?右下白一団の危険度は?

     結果は芥川さんが勝利されたようです。じっくり棋風の芥川さんと

     奔放な加藤さんは対照的で面白い碁になる。研究会でもっと対戦を

     見たいですね。お疲れ様でした。