М氏会心勝利局

   5日幽玄の間13時設定に久しぶりのM氏。本局立ち上がりは平和でしたが

   白ツケに黒ハサミツケ(画像①)から戦闘局となり一段落して直ぐ戦いへ。

   黒に妥協する手が殆ど無く白が楽では無い進行でしたが勝負はこれからという

   場面(次の画像②)で白に痛恨のポカ。黒中押し勝。

才ある対応ハサミツケ

白サシコミ敗着黒ワリコミで白死導く手

       先手で黒一眼の余地を無くそうとの白4だが黒5ツギと代わり後手。

       白4では単に中を止めるべきでした。検討でのやり取りですがその場合

        M氏「白四子トビの右へツケ。」を予定していたとのこと。流石です。

       では解説始めます。

白の予定

         黒1、3はツケへの普通対応。白4を予定し少し働きと

         見ていました。これを拒否したのが実戦。

上ノビは不可

        上ノビたいのですが黒3、白4切りに黒5と受けられる。

        白△生きることは可能だが右下白×が立ち枯れになりそう。

   白嬉しくない進行:最後の黒19は・・・

         気分は良くないが地に辛くと白2を選択し白18まで。

         次の黒19は問題に見えました。白20といちゃもんです。

黒手厚いが白も先ず先ず

         どちらが良いか曖昧な題名になりすみません。検討時は

         黒1カケツギで断然黒良しと伝えたけど白2連れ戻しが

         なかなか。×三つ放置は薄いので黒3で一段落。結果は

         右下黒地から厚み素晴らしいが白4ヒラキに回れるので

         ほぼ互角か。ただし三子のハンディは全然減っていない。       

黒サガリは最強対応

         捨て石で利かそうが目的で白1、3に黒4はノータイム。

         気合は前より増しています。白5、黒6となって・・・

取れば無難・黒良し

         実戦の前に黒の無難図から。黒4、6と白四子取る図です。

         白7~11を利かされるけど白13が省けないので黒先手。

         味良い黒地得て黒14に回り打ち易いと思います

白が選ぶべき相場図

         頑張る黒へ感化され右の白三子助けたのが実戦ですが

         白1とアテるべきでした。黒2切りなら白3、5と

         連絡します。互角よりほんの少し白得した感じ。

         黒1で黒5と遮断する変化あり。M氏選びそう。

隅頂けば白も相当

         黒2なら白3と抜いて白5と三子助ける。気合は黒6か。

         白7、黒8振り変わりになる。白×取られで黒地45目あるが

         右下▲得て白地も30目。実戦より地合い差少ない。

         ◆黒6で最強黒7がある。この図は虫が良いかな。

冒頭画像場面の数手前

        かなり進行した場面。息つく暇ない戦いが続き黒も危ない道を

        選んでいた感じもあったがここで白1ケイマならどうだったか。

        左辺黒は封鎖されると完璧生き結構大変黒aツケコシなど

        反撃が予想されるが白もいざとなれば打ちにくい白イ、黒ロを

        打つ意味あり。(利くかは不明だが)この図難しかったでしょう。

        実戦白aは上の黒一団も目が無いのかなと。誘惑でした。

白悪手打たなくとも黒勝勢

        仮に予定候補の白3を打ったとします。黒4ツケが好手。

        黒イ、白ロ、黒ハの生きがあるので黒は余裕。先に白の形を

        崩すのです。それと右下取られている黒七子には黒×三か所も

        役立つ利き筋があり中の白へ悪影響しそう。前に築いた▲厚みに

        戦いが近づいて来ているのも黒に良き条件ですね。

今は戦い起こさずが白の態度でした

        振り返って白の反省を。双方×を取り合い変わりになったとき

        左上白隅をオサエ。黒二線突入。か~ッとなり戦い起こしたの

        ですが素直に白1受けが正解でした。黒2を譲りますが白3も

        好点です。じっくり進めて行く。もし上辺が大事と思うなら

        白は先に打てば良い。冷静さが私の課題の一つで反省です。

        ◎一度六段に上がったと伺いました。石が張った碁は魅力なので

        これからも頑張って下さい。