佐々木六段三子局一場面

         お仕事一段落された佐々木さんの連続参加嬉しい。

         会長との熱戦対局はセンター閉店まで繰り広げられ

         ました。指導碁の内容も良かった。では開始します。

輝くボウシ一本での打ち込み

        ブログ解説は下手から見た盤面で再現していますが

        今見ると素晴らしき二手あり。それは黒22黒24手。

        左上黒一子惜しまず処分し黒24の打ち込みへの応援と

        する。佐々木さんのセンス良さが表れています。

        なお黒4~8~10~16~20も澱み無き石の流れです。

動き出しは白の思う壺

        黒1は勇。ただ待ってましたと白2、4。白にとって

        △活用となり嬉しき展開。悪いとまでは言いませんが

        実戦と比べ黒Aがあまり働かない可能性あり。 

カタは有力でした

        下地なら黒1カタを選びそう。希望は白2オシで黒3、

        白4にも黒5と平易にノビます。土足侵入避ける白6

        守りなら黒7が千両マガリで良き感じ。白6で白aなら

        黒b打ち込み。中厚いので安心し入れます。

見事な治まり好判断

        下一帯が△で一段落したところ。黒にあまい手あって白

        ポイント得てています。次に白×を黒aと取ったらあまいと

        検討で伝えようと思っていました。すると左上黒1ツメ。

 

        黒一子動き出し封じる白2備え黒3下ツケでなるほど!

        白4オサエは仕方なく黒5まで最高の治まり姿。地も多い。

        瞬間見えるのは黒bの良さ。気になるが白は隅に手をかける

        余裕ない。佐々木さん腕上げていると実感。

静かなノビは適した対応

ハネは手が戻る

         黒1ハネは先手だが白2に黒3と手が戻る。白4と

         なり黒地は増えているが黒二子活力は減じます。

         ◆二子動く気はないと判断した場合は良いでしょう。

『盤上の力状態の判断』

        黒番で岐路佐々木さんは黒二子堂々と動き出しました。

        盤全体の双方の強さを判断してみます。黒イ・ロ・ハ以外の

        ●黒石は全て強い。白ですが左下△一団は白Aで強い。

        他の△も程度に違いはあるが丈夫です。双方の石が強いこと

        になると中の黒石動く楽しみはあまりないと言える。

        私も考慮時間欲しい場面ですが今の結論は・・・

下地案:

        左辺黒1とツケてみたい白2~6は順当対応。

        地の固め合いですがここで黒7が面白そう。黒イ連絡と

        黒ロ切りを見合いにしています。ヨセ勝負になりそう。

後半場面:左辺が焦点【黒番】

      黒番。ここで左辺二線ノゾキが良かった。左上白地に対し

       サルスベリが生じます。反面隅の黒地に影響するが命に別状は

       ありません。黒は中央~上辺の白薄み突けるかが鍵です。

       ◎次回の研究会は直ぐですね。よろしくお願いします。