幽玄の間B氏二子局

     10日・20時から開始。先ほどの某氏の方の関係者です。

     研究会指導碁全局棋譜は既に作成しています。安心してお待ち下さい。

白の分岐点:ツグか、下受けか、上ソイか

大勝負のコウシノギ

         (*´з`)熱戦でした。作成暫くお待ち下さい。

立ち上がり・トビの方向

        左辺白9に黒10は手厚さ宣言。黒16が『旗を立てる』という

        昭和で評価大だった厚い補強です。あまり経験無い展開ですが

        白17、19二間は絶好黒20を許しても白21を試したかった。

        右下黒は普通強いと見ます薄み芽生えるのではとの期待です。

        白23トビに対し黒24トビでしたが・・・

本道は黒1

       B氏局後感想で黒1でしたと。その通り。白2トビマガリ

       黒3と受けて地になりやすくノゾキ狙いも生じ嬉しい。

       白4ヒラキに黒5と打ち込みたい感じです。順風進行。

黒ノゾキに白の適切な受けは

         白1打たれ黒は隅からの進出が窮屈になりました。

         黒2ノゾキは良い手。受けは普通白a、×の二通り。

         実戦は白×を選んだが失着。白3上ソイが良かった。

         隅を狙い過ぎたためで反省です。続く想定は・・・

黒悪いというほどではない

        黒1とヒクよりない。そこで白2ツギ。黒3で白一子を

        捕獲し一段落。白は右辺ヒラキぐらい。黒5守りに白6と

        食いつく展開になりそう。黒×狙いあるが白サシコミ具合

        あるので今は決行しにくい。

        いったん白の攻め断念した形だが実利得ているので黒悪いと

        いうほどではないですね。     

もう一つのトビは微妙・味残り

        黒3トビはどうなのか。白6オサエなら黒4タケフだが

        白4、6と決めたくなる。白イ、黒ロの絶対利きや

        白ワリコミ味残っています。白8と打ち込むかも。

        前図より黒は地を得しているが勝るかの判断は微妙。

白あせりからの悪手

        黒4と割られ失敗に気づくとは鈍感。助けたが隅の黒へ

        今直ぐは白の良き手段見えない。白7は味付けだが黒8と

        抵抗され苦しくなりました。白9、11は策手。対し・・・

右下完璧なB氏:左下対応は今一つ

       黒1~5まで当然。白の策に嵌りません。下の白眼形

       増えたけど黒を厚くして右辺白イ・ロ寂しい姿。黒7と

       ハサんで行けると感じたはず。右辺直ぐ逃げ出すと一方的

       展開になるので左下から打開目指しました。三々に黒9は

       正しいが黒11、13対応は今一つ。白14の筋が煩い。お勧めは

最適。ハネ出してハネノビ

       黒1、白2のとき黒3ツギが良い場合あります。白4で

       隅は損だが次の黒5、7ハネノビが感触良いですね

       この配置だと白▲完全持ち込みとなり味良い黒地で最適。

       おまけは左辺。黒イ、白ロ、黒ハの手巣j残っています。

浅く消すか、最強か打ち込みか

 右側白を救出し▲と中央へ打ったところ左辺白とぼんやり連絡し左上黒四個を

 狙ってはいるが眼が薄いのは右の白一団なので白に負担あります。感想でB氏から

 上辺をカタで消すか迷いましたとありました。確かにそのほうが紛れ少ない展開で

 優勢だったとは思います。実戦は互先的打ち方(打ち込み)を選択。

最強姿勢貫く(黒6が天晴手

 全て良い手打たれて白も必死。白5のときかなり考慮されていました。もし黒6

 選ばなかったら強い二子とは言いません。ノビ切りは流石でこれは本物と認定。

 ただし白猛攻を受けシノギはぎりぎりあるかという状態。黒10からコウでの

 シノギとなりました。私のヨミ筋とほぼ一致しています。

終局盤面(▲まで黒中押し勝ち)

         ◎いろいろありましたが左上の黒一団と右側白一団との

         振り変わりの得失は右上隅黒地▲が手どまりで黒に軍配。

         地合いはかなり差がついているので白投了となりました。

         伺うと二年前は三子で数目勝たれたとのこと。

         謙虚な言葉から二子を依頼されたけど十分実力あり。

         有難うございました。これからもよろしくお願いします。