保存棋譜によるとN氏には昨年12月に受けて頂いています。その内容ですが
ガッチリからの目一杯の手を駆使され私が圧されていました。細かい箇所で
白が主導権を得たのですが油断出来ない。気持ち込めて打ちます。
それにしても定先局が四回連続は新記録。疲れあるけど本当に有難いです。
18日（木）21時開始です。
22時少し過ぎに終局。一言で言うなら黒の善戦局。後半のヨセでようやく
白数目抜いたけど実にうまく打たれました。先ず私の見損じ場面を画像で。
黒１ノゾキに中手筋が見え白２とアテたが普通に白３ツギでした。黒９は隣なら
確実な生き。N氏見損じされコウが残ったと思った瞬間。途中でミスに気づきました。
私が特殊なのかな。皆さんは『白先コウ』に見えませんか。
白１とアテればコウになると思い込んでいました。しかし黒２ツギで平気です。
白３アテに黒４があり・・・この後も『石の下筋』あると・・・思い込みは怖い。
白７と中手にする筋があるように見えたけども黒抜いた図は・・・
黒８抜きに白９、白11。これは中手ではなくセキです。白の後手セキでしかも
七子抜かれているので白は全く得しない。形勢は白が怪しくなりました。
ここまで良く打っています。黒に問題手はありません。
特に黒37トビ越しは光る手。左辺打ち込みと右辺を
見合いにしています。次に白は左辺囲うのが良かった。
黒８はやり過ぎに見えたが白９カケに黒10、12グズミ切りは
最強最善。白12で無難なら白14トビだがぬるく感じました。
黒１、３ハネノビで良かったでしょう。白４なら
黒５をキカシて黒７。でも物足りなかったのですね。
種石を普通の黒１ノビだと白はどうしたか。白２、４を
予定していたが与えた黒地結構大きい。実戦は・・・
白２、４は一瞬浮かんだ図。シノギ派でも流石に無理ですね。
ブツカリは誤算があったのでしょう。下辺破られ黒３も取られては
明らかに黒失敗です。黒13に喜んで白14。これは欲張りでした。
白ａが正着。その理由は【黒に自殺手の妙手段」あるのです。
黒１は白２でひどい手。しかし黒３と切るためです。白４
アテに黒５とノビれば黒二子捕獲不可。白ａなら黒イ切り
白ロツギ、黒ハがある。なお白４で白５アテは生きません。
黒１が相当な損だけどチャンスだったと思います。
右辺黒１はやり過ぎ。白２攻めがきつい。損すると右辺で
稼いだ意味がなくなる。苦心のサバキで活路はありそう
だが白ａとツガれたら苦しかったでしょう。
良き打ち方伝えます。右辺と左上を見合いにするのです。
正しい白１ツギなら黒はどうシノグか。一通りでないと思うが
黒２～６までキカシて黒８を捨て石にすれば黒12まで生き。
手がかかっています。やはり次の図が良いですね。
黒１ツケから黒３とツケて黒５です。地もある程度ありますね。
白６は右上堅いので気にならない。左上黒７と手をつけます。
黒が形勢良いのは左辺に打ち込んだ手が相当大きかったようです。
◎お疲れ様でした。紛れもなく定先の内容。良い碁でした。
今年もよろしくお願いします。
